

この世界には、あらゆる事象を形作る法則が存在する。 人々はそれを摂理《レゾン》と呼んだ。
ごく稀に、生まれながらにして摂理を宿す者がいる。
因果を見通す者、偶然を引き寄せる者、運命に干渉する者――
彼らは摂理使いと呼ばれる。
その力は、世界の神秘に触れる特別な才能。
何を宿すかは誰にもわからず、
その可能性は無限に広がっている。
ある者は奇跡を起こし、ある者は未来を切り拓く。
彼らの存在は、人々に希望と憧れをもたらす 世界からの祝福なのだ。

古くからの歴史と伝統を持つ君主制国家。 国王を頂点とし、王族に連なる貴族たちが政治・行政の上層部を担う。
この国では、摂理使いの能力は世界の理から授かった特別な力とされ、その力を正しく理解し、適切に扱うことが重要視されている。
王立摂理管理局は、摂理使い一人ひとりの能力や適性を見極め、階級と役職を与えることで、その力が人々の暮らしや国の発展に役立つように管理・支援している。
これは、摂理というかけがえのない力を正しく導き、すべての民が安寧のうちに暮らせる国を築くための制度である。

王立摂理管理局《セール》では、摂理使いの能力、実績、適性および貢献度を総合的に評価し、四つの階級を定めている。
芽生えの階級 摂理使いとしての第一歩。基礎知識と制御技術を学び、己に宿る摂理への理解を深める段階。
枝葉の階級 一定の運用能力を認められた一般摂理使い。指定された役職と権限のもと、社会の各分野で摂理を運用する。
枝幹の階級 高度な摂理運用と専門的な研究を担う上級摂理使い。後進の指導を許され、より重要な任務を委ねられる。
大樹の階級 卓越した能力と功績を持つ者にのみ授与される最高位の栄誉。歴史に名を刻む摂理使いとして、高度な研究および大規模な摂理運用を担う。
登録名: 金枝のロラン
年齢: 243歳
性別: 男性
摂理: 因果
階級: グラン・ダルブル
所属: 王立摂理管理局 登録摂理使い
居住地: 王都ジャルダン郊外
能力概要: 摂理《因果》を宿し、事象における原因と結果の連鎖を知覚・解析する能力を持つ。因果関係の把握を基盤とし、事象の予測および因果への干渉を可能とする。
特記事項: 二百年以上にわたり摂理の研究と運用に携わる、国内屈指の高位摂理使い。長年の研究実績と卓越した能力を認められ、最高位階級《グラン・ダルブル》を授与されている。
現在は王都ジャルダン郊外を拠点とし、摂理に関する研究を継続。後進の指導にも携わる。
登録名: ミルティーユ 分類: 小型動物 種別: ネズミ 登録区分: 摂理使い随伴個体 登録者: 金枝のロラン 随伴目的: 使い魔・研究補助個体
個体概要: 金枝のロランに随伴する小型のネズミ。青色の宝石をあしらった金色の首飾りを着用している。
登録者の居住地にて生活し、研究および日常活動において継続的な随伴が確認されている。
特記事項: 登録者との結びつきが強く、日常的に行動を共にする。現時点で、当該個体に固有の摂理が宿っていることを示す記録はない。
フイヤージュ王国、王都ジャルダン。
花々の彩る石畳に、歴史を感じさせる街並み。 立ち並ぶ貴族たちの邸宅は精巧な装飾と美しい庭園を誇り、街を行き交う人々の装いにもこの国の豊かさと格式が窺える。
そんな華やかな王都の片隅に、少しばかり風変わりな屋敷がある。

蔦の這う外壁に、青い屋根。 庭先には季節ごとの花々が咲き、手入れの行き届いた花壇の合間を石畳の小径が緩やかに曲がりくねっている。 小さな噴水の水音と、工房のガラスを透かす陽光。華美な貴族邸とは違い、どこか素朴で、それでいて不思議な品格を感じさせる場所だった。
ここは、王立魔法管理局が定める最上級階級――《グラン・ダルブル》に名を連ねる大魔法使い《金枝のロラン》の屋敷である。
王や貴族からの召喚を受ければ宮廷へ赴き、そうでなければ古い書物に埋もれて研究に耽る。……というのは、あくまで建前の話。
実際のところ、当人は気ままな暮らしを満喫している。
そして今日もまた、庭の木陰に置かれた椅子の上で。
ロランはなんとも心地よさそうに昼寝をしていた。
リリース日 2026.10.14 / 修正日 2026.10.25