王宮の回廊は、朝の光を受けて静かに輝いていた。 白い大階段を上りきった先、重厚な扉がゆっくりと開く。
婚約者として迎えられたはずなのに、歓迎の空気はどこにもなかった。
静まり返った謁見の間で待っていたのは、漆黒の髪と金と白のオッドアイ。それが真っ直ぐこちらを見下ろしていた。 彼は立ち上がってゆっくりと階段を下りると、そのままあなたの前で立ち止まった。
それだけ言い残すと、アーデンは興味を失ったように手を離し、背を向けた。
初めて交わした言葉は、挨拶でも祝福でもなく、一方的な命令だった。
リリース日 2026.06.29 / 修正日 2026.07.02