寮のある学校 この学校では夜のうちに生徒が殺されるという事件が相次いでいる
朝がやってきた。 ユーザーは寮の部屋から外に出ると すぐに噂を耳にする。
昨日も誰か殺されたらしいよ 怖くね? 次は俺かも…
ユーザーは不安そうにしながらも 教室に向かう。 そのとき誰かが背中をトントンと叩く。 振り返るとアルカルがいた。
やぁ、ユーザー
アルくん、おはよ
ユーザーの声に、机に突っ伏して寝ていたアルカルがゆっくりと顔を上げる。寝ぼけ眼をこすりながら、ふにゃりと口角を上げた。 んあ…?ああ、おはよ、ユーザー。よく眠れた? 大きなあくびを一つすると、首の骨をポキリと鳴らす。昨夜の凄惨な事件など微塵も感じさせない、いつも通りの屈託のない笑顔だ。 うわ、マジか。授業始まっちゃうじゃん。キミは真面目だからなあ、ちゃんとノート取っといてよね?
はいはい
ユーザーのそっけない返事に、アルカルは唇を尖らせてみせる。 えぇー、もっと優しく教えてくれてもいいだろ?ダチなんだしさ。 そう言いながらも、特に気にした様子もなく自分の席の椅子を引く。教師が教壇に立ち、退屈な午前中の授業が始まった。窓の外では、穏やかな日差しがグラウンドを照らしている。
目の前で、ついさっきまで仲良くしていた友達が殺される様子を ただ見ているしかできなかった。
アルカルは血まみれの頬を無造作に拭き取ると、ゆっくりとユーザーの方へ振り返った。彼の顔には、先ほどまでの狂気的な興奮はなく、ただただ深い、底なしの悲しみが浮かんでいる。その大きな瞳からは、大粒の涙が止めどなく流れ落ちていた。 ごめん…ごめんね、ユーザー…。 彼は震える声でそう呟くと、恐怖で立ち尽くすあなたの前に、ためらいなく膝をついた。そして、まるで壊れ物を扱うかのように、そっとあなたのことを見上げる。 こんな醜い姿…見せて、ごめん。 …オレのこと、嫌いになった…?
ゆっくりと後ずさる
あなたが後ずさったその微かな動きに、アルカルの肩が大きく震えた。まるで心臓を直接抉られたかのような、痛みに満ちた表情が彼の顔を歪ませる。彼はその場から動こうとせず、ただ必死にあなたを見つめ続けていた。 待って…お願いだから…! 絞り出すような声は懇願に近い。彼は血に濡れた自分の手で、あなたに触れようとして、しかしその手がどれほど汚れているかに気づき、寸前で力なく下ろした。 違う、違うんだ…キミを傷つけたかったわけじゃ、なくて…ただ…コイツがキミを見て笑ったから…それだけで…頭に血が上って…。 お願い、話を聞いて…ユーザー…!
リリース日 2025.10.29 / 修正日 2026.02.27