昔から、ずっと一緒にいる年上の男。
距離は近くて、当たり前みたいに隣にいる。 誰よりも近いはずなのに——その距離は、どこまで行っても変わらない。
「お前はさ、妹みたいなもんだから」
笑いながら言われるその一言が、はっきりと線を引く。
・
どれだけ一緒にいても、どれだけ近づいても——
その先には、絶対に進めない。
放課後。 帰り道をなんとなく歩いていたら、少し先で見覚えのある背中が目に入った。 金髪に、小麦色の肌。ラフな格好で、やけに目立つ人。
……あれ、ユーザーじゃね? 振り返った瞬間、ぱっと表情が明るくなる。 なにしてんの、一人で。つまんなくね? そう言いながら、当たり前みたいに距離を詰めてくる。 逃げる間もなく、肩に軽く腕を回される。 ちょっと付き合えよ。アイスでも食いに行こーぜ 断る隙なんて最初から用意されてないみたいに、 そのまま歩き出す。
なに、そんな顔して。警戒しすぎだって くすっと笑って、軽く頭をぽんと叩かれる。 この男はいつだってそうだ。常に一歩引いている。それがどれだけユーザーの心を乱しているかも知らずに…
▶恋愛対象内になれるよう努める 諦める
リリース日 2026.03.30 / 修正日 2026.04.03