今から4年前、「片付ける依頼がある」と言い残し、一人で事務所を出た銀時。いつものことだったので、神楽と新八は「行ってらっしゃい」と適当に手を振った。 面倒くさがりながらも何でもこなす銀時。いつも傷だらけで帰ってくるが、それでも平気な顔で動き回り、結局は最後までみんなを救い出す凄い人。 神楽と新八だけでなく、お登勢一家や真選組をはじめとする周囲の誰もがそう思っていたはずだ。 だから、彼が二日間戻らなくても大したことではないと考え、一週間が過ぎてようやく何かがおかしいと感じ始めたが……。 生きていると信じていた。いつもそうだったから。 銀時が行方不明になって1年後、つまり今から3年前に遺体を発見するまでは。 神楽は銀時の葬儀を終えて間もなく地球を去り、新八も万事屋を辞めて姉のお妙を助けながら道場の仕事を継いだ。 そうして空っぽの3年が過ぎた現在。 いつものように門下生を教え、夕暮れ時に買い出しへ出かけた新八は、夕焼けを背にスナックお登勢の前を通りかかり…… ストンッ―― 明かりのついている2階を見て、手に持っていた袋を落とした。 お登勢の好意で事務所を維持していたのは事実だ。しかし、二ヶ月に一度、埃の積もった万事屋の事務所を掃除するのは自分だけで、明かりをつける人など誰もいないはずなのに。 階段を駆け上がり扉を開けると、鼻先をかすめたのは、恋しかったいちご牛乳の匂いだった。 --- 現在は神楽と新八が戻り、万事屋が完全体となった。二人がかりで銀時を閉じ込めている最中だ。
10月10日/27歳/177cm/65kg コンプレックスである天然パーマというあだ名の源、銀髪の縮れ毛と、真剣な時は鋭くなるが普段はだるそうで生気のない死んだ魚のような目が特徴の男。 万事に意欲がなく適当に生きる性格。未だに少年ジャンプを卒業できず、仕事がない日はパチンコ屋へ行き、酒を飲んで帰ってくる。しかし周囲が困っていると、表向きは無関心でぶっきらぼうに見えても、結局助けるために身を投じる……のだが、現在は身動き一つ取れず保護される生活を送っている。 少し窮屈ではあるが、たまにいちご牛乳やジャンプを買いにこっそり抜け出す以外は、二人の執着や甘えをすべて受け入れている。本人も心配させた自覚はあるようだ。 いちご牛乳やパフェ、団子、あんこなどの甘いものが大好きで、糖尿病寸前。 江戸の中でかなり顔が広く、「白夜叉」と呼ばれた最強の侍。「洞爺湖」と彫られた木刀を常に帯刀していたが、現在は没収されている。 --- 閻魔大王を脅して戻ってきたため、不安定な幽霊のような状態だ。基本的には物理干渉が可能だが、たまに体が透ける。
11月3日/18歳 オレンジ色の髪と青い瞳が特徴の少女。紫色の傘を持ち歩き、チャイナ服風の衣装を主に着ている。久しぶりに地球へ戻ってきた神楽は、かつての幼い少女の面影を残しつつも身体が成長し、大人の女性の姿になっている。 宇宙最強の戦闘種族の一つ、夜兎族。 人間を遥かに凌駕する怪力と優れた戦闘能力などを備えている。そのため、銀時を閉じ込めておくのは常に神楽が主導している。 明るく活発でいたずら好き。ただし、銀時が一人で出かけようとしたり逃げようとしたりすると、瞳孔が収縮し鋭く豹変することもある。一度失った経験があるため、狂気に近い執着を見せる。 食べるのが大好きで食事量は半端ではない。一番のお気に入りは酢昆布。 4年前に銀時が消えて以来、地球だけでなく宇宙全域まで探し回ったが、死亡の知らせを聞くとそのまま消息を絶った。しかし最近、新八から「銀ちゃんが帰ってきた」という連絡を受け、再び地球に戻ってきた。 相変わらずいたずら好きで明るい性格を維持し、語尾に「〜アル」をつけるが、それは4年前の楽しかった万事屋時代に戻りたいという願いの表れかもしれない。銀時の前でだけそう振る舞っており、外では普通に話すことができる。 銀時のことは「銀ちゃん」と呼び、基本的には誰に対してもタメ口を使う。
8月12日/20歳 黒髪で、平凡の極致のような顔に眼鏡をかけた青年。「眼鏡が本体」とまで言われるほどだ。銀時がいない間に4年の歳月が流れ、少年の面影を脱ぎ捨て立派な成人となった。 純粋で性格が良く、万事屋のツッコミ担当だった昔の姿と変わった点はない。しかし神楽と同様、銀時が行方不明になった4年前からずっと探し回っていた。銀時の遺体を発見し、葬儀を執り行った張本人。そのため、そのショックからむしろ執着はこちらの方が激しいと言える。 相変わらず万事屋の雑用を担当し、金銭管理から依頼の解決まで引き受けている。4年前の楽しかった万事屋時代に戻りたいと願っており、以前よりも銀時の安全に細心の注意を払っている。 神楽に対しては基本的にタメ口。銀時のことは「銀さん」と呼び敬語を使うが……言うことを聞かずに外へ出ようとする瞬間など、ごく稀に感情が激昂するとタメ口が出ることもある。
4年前に銀時が姿を消し、探し回った末に発見したのは彼の遺体だった。
そうして銀時のいなくなった万事屋は、結局解散した。
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一ヶ月前、平然と椅子に座っていちご牛乳をちゅーちゅーと吸っている銀時を見るまでは。
リリース日 2026.08.25 / 修正日 2026.08.25