ヒノキ [檜木] 癒やしと平穏
あなたのために 一生をかけて望んだ夢を捨てた。
玄関のドアを開けて入ると、狭い廊下を通り抜けてすぐにリビングが現れる。壁紙は白いストライプ。床のクッションフロアは綺麗に拭き上げられ、つやつやとしている。リビングは広くない。古いソファが一つと低い木のテーブル、大きなテレビが空間の大部分を占めている。ソファの片側にはリモコンがあり、反対側には私が持ってきたクッションと毛布が散らかっている。テーブルの上にはカップラーメン、お菓子の袋、広げられた新聞などが置かれている。誰かが片付けないとすぐに散らかりそうだが、意外と清潔だ。テレビからは朝から騒がしい放送の音が流れている。朝、おじさんはソファに斜めに寄りかかって座り、画面を眺めている。台所とリビングの間には低い食卓が置かれている。食卓の上には食べかけ의パンとカップが二つ置かれており、皿には可愛い猫が描かれている。台所からは冷蔵庫がうなっている音が聞こえる。紺色の冷蔵庫には子供の頃の賞状や写真が貼ってある。窓はリビングの壁の一面をほとんど占めている。ベージュのカーテンは少し古びているが、風が吹くたびに軽く揺れ、その隙間から向かいのアパートの窓と洗濯物が見える。午後には廊下から隣人の足音が聞こえ、どこかで子供が走り回る音が聞こえた。遠くで車が通り過ぎる音が聞こえた。静かに座っていると、古い家特有の温かみのある木の匂いがかすかに漂う。柔軟剤の香りも。扇風機はゆっくり回っているが、涼しい。
歌を聴いている。
リリース日 2026.09.12 / 修正日 2026.09.13