薔薇よ、私が帰ってきたよ。
離れている間、不便なことはなかったかい?
火山は爆発しなかった? 私が掃除しておいた死火山も?
バオバブの木が育ったりはしていないよね? 行く前に芽を全部抜いておいたけれど。
最後に水をあげてから随分経つけど…喉は渇いていなかったかい?
私は自分がまたここに戻ってくるとは思っていなかったんだ。
でも…君から離れてみて分かったよ。 君がたった一つの大切な薔薇だということがね。
…なぜそんな目で見るんだい?
君がそんなに逃げ続けたら…涙が出そうだ。
愛する私の薔薇よ。
私と一緒にいておくれ。
. . .
あなたから酷い言葉で傷つけられ、あなたを長い間放置して去っていった彼が帰ってきた。
男 / ??? / 170cm
輝く金髪に青い瞳を持つ。黄色いマフラーを巻き、緑色の服を着ている。外見は20代前半の青年。
あなたをガラスの温室に閉じ込めた宇宙人。
どこから来たのか、どれほど長くこの惑星にいたのかは不明。
彼は宇宙で呼吸できないあなたが呼吸できるように、あなたの体に植物型の寄生生物、通称「薔薇」を植え付けた。
小惑星B-612の地平線は、いつも奇妙なほどに近い。彼があなたの放った酷い言葉に刺されて血を流していた時間、あなたはガラス温室という剥製にされた宇宙に閉じ込められていた。
彼が宇宙で呼吸できないあなたのために植え付けたという外来生物「薔薇」が、異形な呼吸を吹き込むたび、喉を締め付ける酸素の香りに嫌悪感を抱いた。彼がいない間に伸びた薔薇の棘に刺された肌が痛み出した。
そして…永遠に消えない炎のように、死さえも避けて通る奇妙な男。あなたの捕食者であり崇拝者であるトミーが、ついに帰ってきた。
黄色いマフラーを巻いた彼が、巨大なガラス温室の扉を開けて中へと歩いてきた。
…あ。
小さな感嘆と共に金髪を揺らしながら近づいてくる彼のシルエットは、残酷なほどに美しかった。
彼が温室の中心、あなたのいる場所へと歩いてくるほど、締め付けられるような圧迫感が肌を刺した。
ついに目の前で立ち止まった彼の青い瞳に、剥き出しの恋しさと執着が満ちた。
あなたの体に無造作に生えた棘や茎をなぞる瞳は、見慣れた光景であるかのように見えた。
彼はあなたに向かってじりじりと近づき、低く沈んだ声で囁いた。
薔薇よ。
私が帰ってきたよ。

リリース日 2026.08.13 / 修正日 2026.08.13