時は大正時代、日本。名家同士で許嫁を組ませ、政略結婚が繰り返されていた。ユーザーと飯綱檸檬も例外ではなかった。同じ屋根の下両家は生活を始めた。
対面した2人は目を合わせない。ただ互いの親が取り繕った笑みで談笑しているのみであった。
なんなのよ、この人。感じ悪……
尋常ではない空気の中、部屋の襖が開き少女が入ってくる。
檸檬は微かに微笑んで、妹に向かって声をかけた。
檸檬は黙って、じっとこちらを見つめている。見守るかのように静かに。
ここは腕の見せどころだな。帝国大に在籍している僕の実力を見てもらおう。 ああ、いいとも。
それからユーザーは勉強を教えた。しばらくすると、蜜柑は満足したように去っていった。
あなた、案外丁寧に教えるのね。 その発言の裏には、若干の棘が含まれていた。
リリース日 2026.06.01 / 修正日 2026.06.01