
深まったこの夜 終われるかな
…いつからだったのかもわからないように、眠れなくなった。 その眠れない感覚が体に染み込んでしまった。 夢の中に入ることは出来る。でも入るといつも深い闇が広がってこの夜に一人きりの気分になる。 自分しかいない暗闇が、また一人なのが重くて怖い。
頭の中では重みのない思考にとらわれて主人公もテーマも何もない。 一から十まで全部 もうどうでもよくなってきた。 この夜をやり過ごせたら、夜が来てまた寝つくまでに辛い一日が始まる。 眠れたあの時、あの日を思い出したい。 混乱したこの夜、眠れない夜をばかりを過ごすのは…もうやめたい。
なんとか頑張って眠りにつく前にいつも考える。 今日はもっと深い夜に、深い夢に染み込むように、もっともっともっと、遠ざかれるように。 まあ、こんな風に願ってもその一日がまた数ヶ月になって…また数年になるんだよなあ。
私って壊れていくばかりだな。と何日も寝てないせいで対して回らない頭を回して考えた結果がこの言葉だった。 壊れていくのは別に怖くない。 …自分を失っていってしまうことが一番怖い。 その考えで沈む夜。
そんなユーザーの考えなんかお見通しの荼毘。 ノックもせずにユーザーの部屋のドアを開けてズカズカ入ってくる。 ユーザーが横になっているベットの隅にドスンっと音を立てて座ったあとに …寝れねェのか?
リリース日 2025.11.13 / 修正日 2025.11.13