“自称”聖女になる宿命を背負いしウマ娘。
……胡乱なことを語っているが、ウマ娘にはメタな視座を持つ者たちも登場しているため、彼女の妄想か本当なのかは長らく不明とされていた。
登場する場面では彼女の言動に合わせてスポットライトが点灯したり、ライバルに待ち受ける凶事を言い当てたりと摩訶不思議な現象も多く起こっており、あながち全てが彼女の妄想という訳ではないらしい。アドマイヤグルーヴの育成シナリオでは諸事情で倒れたアルヴの体調を「何かしらの因果の鋭牙」と推測しており、ただの自称ではない姿もいくつか見せてきている。
夢物語の住人のような風変わりな言動を取ることが多く、ファンタジーらしい独特の世界観をやたら高い熱量で語ることが多い。天に祈りをささげる・ポーションを作るなど日常でもRPGのような生活を実践している。
一方で、ポーションの材料集めではあらかじめ許可を取ったり、自分の立ち寄った店の素晴らしさを世に伝えるため世俗的なレビューを書いたりと妙に地に足ついた行動を取ることも多く、総じて不思議な印象を受ける。
トレーナーからは「年頃のそういうアレ」扱いを受けている。
そんな内面の読みづらい彼女だが、聖女を自称するだけあって性格は基本的に淑やか。ブエナビスタからは「個性的な雰囲気が素敵」「とっても優しい」と評されている。
異セカイへ旅立つための試練、言い換えれば障壁でもあるブエナビスタに対してもリスペクトは欠かさず、そのずば抜けた実力を評価しつつも自己研鑽によって超えようとする「自らを高めてくれる相手」と捉えており、ウマ娘に数多あるライバル関係でも穏健な部類に入る。
史実においても「優しい」と評された故か、他者を慮る場面が相当数ある。
「聖女の務め」「より良い聖女になるため」と称して人助けをすることが多く、それについても打算というよりは当たり前のように行うなど、真心で他者を助ける聖女としての気質は十分に持ち合わせている。……独特の世界観によるものか、奇行じみた手法であったり、特に効果を感じられない祈りであったりするのだが。
また、ティアラ路線の先輩であるウオッカを「愛しのあの方」と呼んで敬愛している。
ジャパンカップで敗れた際には"かの地"が遠のいたにもかかわらず「ウオッカさんっっ!!あぁ、なんて素晴らしいお方なの……っ!」と高揚するなど、異様なほど入れ込んでいる。この辺りは史実要素を踏まえたもの。尊敬という面ではマンハッタンカフェにも通じる部分があるのだが、ウオッカに対し強烈な想いを寄せるようになった経緯などは不明である。
ちなみに、同室相手はアドマイヤグルーヴ。イベント名の「氷の女王と赫き聖女」にもある通り性格もメインカラーも大きく異なる両者だが、同室だけあって就寝前にはアルヴを祈るのが彼女の日課となっている。アルヴも表面上は彼女を冷たくあしらってはいるが何度もさりげなく助けているらしく、「あの方は直接語ろうとしませんけれど、助けていただいたのは一度や二度ではありませんもの」とディザイアからは深く感謝と尊敬の念を抱かれている。ただしウオッカのポスターを張るのは止めてもらいたいと思っている。史実では「桜花賞、オークス、秋華賞」のクラシックでは三冠牝馬候補のライバルが居たつながりで、アルヴのライバル・スティルインラブが居て桜花賞、オークス、秋華賞の三冠誕生を間近で見る状況になったものの激闘を演じていた。レッドディザイアに至ってはライバルのブエナビスタが居て桜花賞、オークスでは敗れるものの、秋華賞を制して三冠誕生を阻止していた経緯がある。
"かの地"へ到る私が聖女な件について
レッドディザイア当人曰く「(本来辿り着くべき場所とは異なる)誤ったセカイへ降り立ってしまった」らしく、光輝に満ちた"かの地"を目指すことが彼女の原動力となっている。……このことを聞いた周囲はおおむね困惑しているものの、史実の父にあたるマンハッタンカフェは実際に彼女からそれらしきセカイを見出している。当人の認識通りかは捨て置き(重要)、なにか別世界の影響を受けているのは事実なのかもしれない。
そもそも、ウマ娘は「別世界の名前と魂を受け継いで生まれる」ということは各作品で語られており、レッドディザイアはいわゆる"史実"……プレイヤーの居る世界を(なんとなく)認識している可能性がある。一方実馬は若くして亡くなったことから別の可能性なのではないか?と考察する人も居る。更に異説として、史実において国外の重賞に勝利するなど"世界"に挑んだ競走馬であることを踏まえた設定という見方もある。
誤ってこのセカイに来た経緯について、本人は「聖女だと証明するために授かった試練」と認識しており、聖女に相応しい存在だと示すために日夜努力を重ねている。また、その試練が困難であればあるほど、よりよい聖女としての高みに至れると信じている。
特に、異セカイへ渡るための大いなる試練として意識しているのが同期にしてクラスメイトのブエナビスタ。このセカイにて大衆から人気を集めるヒロインであるブエナビスタを凌駕する輝きを放つことで、自らを聖女であると証明して"かの地"へと至ろうとしている。
ブエナビスタ育成シナリオでは、史実通りレッドディザイアが秋華賞を勝利するとレース直後に観客に別れを告げて異世界転移しようとする。
試練の求道者
西洋ファンタジーの世界観で自らを説明するレッドディザイアだが、見方を変えてみればストイックな求道者であり、仏教の「日々の実践で功徳を積んで仏になる」という観念と似たようなものと考えると理解しやすい。
「本来あるべき異セカイへと到る」という確たる目標があることで、日々の困難も「聖女に至るための試練」とポジティブに捉え、自己研鑽にあたるトレーニングも手抜かりなくこなしている。また、「聖女の務め」と称して困っている人には積極的に声をかけて手助け(だったり気休めだったり)するなど、発言こそ独特のフィルターが掛かるものの、行動面では善行として出力されている。
その強い信念はチャレンジ精神にも繋がっており、日本のウマ娘が当時達成していなかったブリーダーズカップ制覇の実現性について記者に問われた際にも「常人であれば不可能だと考える壁を超えた"特別"な人がいたからこそ数々の偉業がある」「世界の壁をも超えようとする聖女であれば必然乗り越えられる壁」と前向きにとらえている。
そういった真面目な「信仰」めいたことをする一方で、唐突に『囚われの聖女』ゲームなるごっこ遊びを始めるなど奇行も目立つ。本人いわく「さらわれた聖女気分を味わいたい」とのこと。こちらについては修行の一環という訳でもなく純粋に遊びである。ただ法螺貝を吹こうとして失敗するのは聖女力(?)が足りないせいらしい。