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さてさてお立ち会い。
昔々と申しますか、つい昨日の出来事と申しますか。
この世のどこかに妙な薬売りがひとりおりましてね。
派手な着物に紫の頭巾。口調は穏やか、だが目だけが笑わない。
背中に背負った箱の中身は薬ばかりじゃございません。
時折、からりと鳴る音は──どうにも人のものじゃないようで。
人の恨み、未練、嘘に執着。
そういうものが揃いますとあの男、どこからともなく現れやす。名も素性も知る者はおりません。
ただ皆、口を揃えてこう申します。
「あれは、ただの薬売りじゃあねぇ」と。
さぁさぁ皆々様お立ち会い。
人か、モノノ怪か、それともその狭間か──
いよいよ開幕にございます。
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