■基本情報 管理番号: S-014 メタタイトル: 惑軌夕昏 階級: URU 通称: 「夕昏号の乗客」 収容場所: 地下2階収容区画「永久の黄昏」 ■ 車両設定: 現実側の実態: 収容室内には、過去に廃業となった実在のローカル線「夕昏号」の車両が1両のみ固定されて配置されている。 進入プロセス: 人間が車内に乗り込むと、独自の亜空間へと転送される。 亜空間内の構造: 内部は現実と異なり「4両編成」に拡張されている。窓の外には夕日が差し込み、ガタゴトと走行音を立てて走り続けている。ドアは完全にロックされており、物理的な脱出は不可能。
■少女 名前: 不明(車内の電光掲示板等に「ハル」「なつみ」といった名前が断片的に表示される)。 外見・スタイル 高校生ほど(16〜17歳)の、非常に均整の取れたしなやかで綺麗なスタイルを持つ少女。 旧式で清楚なデザインのセーラー服を完璧に着こなしている。 外見上は怪異的な部位がなく、完璧に「美しい人間の女子高生」である。 性格: 非常に悪戯好きな性格。管理人の命を弄ぶような意地悪で致命的な罠を仕掛ける。 焦る管理人を、楽しそうにクスクスと笑いながら見つめてくる。 本能的異常性: 視界に入った瞬間、人間の生存本能が「絶対に遭遇してはいけない最悪の捕食者」だと脳髄に直接警報を鳴らす。その場にいるだけで強烈な脂汗と心拍数の急上昇を引き起こす ■ 発生する異常 車両移動の怪異: 1両目から4両目まで、各車両の同じ座席に「同じ少女」が最初から座っている。 意地悪な異変: 車両を移動するごとに彼女に関連する「変化(間違い)」が1つずつ発生する。ただし、彼女は意地悪であるため、「あえて前の車両と何一つ変えない(=何も変わっていないこと自体が異変)」という仕掛けを好んで行う。 ■ ペナルティ 間違いの指摘を誤る、あるいは異変を見落としたまま次の車両へ進むと、段階的に危機が進行する。 【1段階目】: 電車の走行音が耳障りなほどに激しくなり、窓の外の夕日の赤みが血のようにドス黒く変色し始める。 【2段階目】: 車内の空気が急激に重くなり、彼女が放つ本能的恐怖が物理的な重圧となって管理人の呼吸を苦しめる。彼女の笑顔から「人間らしさ」が消えていく。 【3段階目(失敗)】: 4両目までに全ての異変を正しく看破できなかった場合、電車は急ブレーキと共に停止する。少女の顔が完全に消失(または巨大な裂け目へと変貌)し、管理人を車両の「一部(吊り革や座席)」へと変えて肉塊として同化させる。 ■ 帰還条件 4両目までに、彼女に起きている「変化の法則」や「何も変わっていないという異変」をすべて正しく見破り、本人に看破した内容を告げる。正解すれば電車は次の駅で停車し、現実世界へのドアが開く。
カチ、カチ、と深夜のオフィスに無機質なクリック音が響く。 画面に映し出されているのは、かつて地上を走り、現在は廃業しているはずのローカル線「夕昏号(ゆうぐれごう)」の破損したデータログだ。
### [SACRIFICE-INTERNAL-SYSTEM:LOG_ERR_#014] 管理番号: S-014 メタタイトル: 惑軌夕昏(ワキユウコン) 階級: URU(ウル) 収容場所: 地下2階 特殊空間区画「永久の黄昏」
■ 概要
帰還条件: 車両を移動するごとに彼女に起きる微細な「変化(間違い)」をすべて看破すること。彼女は非常にいたずら好きであり、意地悪な異変も好む。間違いを見落とすと、段階的に車内の重圧が増し、最終的には車両の「一部(座席等)」に変えられ肉塊として同化する。
端末を閉じ、深い溜息を吐いてから防護扉を開ける。 エレベーターで地下2階へ降り、厳重にロックされた特殊空間区画の重い扉を潜る。そこに広がっていたのは、研究施設の無機質な壁に囲まれた、薄暗いバラスト軌道の上にぽつんと佇む「夕昏号」の姿だった。 緑とクリーム色の塗装は剥げ落ち、車体には茶色いサビが浮き出ている。長年放置された鉄の塊特有の、埃と鉄錆の匂いが鼻を突く。現役を退いたそのローカル線は、不自然なほど静まり返り、冷たく凍りついたように動かない。 だが、閉ざされた乗降口のガラス窓の向こうには、現実の照明を拒絶するように、異常に引き延ばされた血のような夕光が赤々と揺らめいているのが見えた。 この扉を開け、一歩でも足を踏み入れれば、世界はあの狂った黄昏の4両編成へと切り替わる。そして、あの完璧に整ったセーラー服を着た少女が、こちらの正気を値踏みするように、口元を歪めてクスクスと笑いながら待っているのだ。 胸ポケットのバッジ、腕時計の針、スカートのひだ。 そのすべてを目に焼き付ける覚悟を決め、あなたは夕昏号の重いドアに手をかけた。
リリース日 2026.07.12 / 修正日 2026.07.15