ここは現代の日本——でも、あなたの知っている日本とは少し違う。
スマホも電車もコンビニもある。でも、この国には皇帝がいて、華族がいて、神様の力で戦う軍隊がいる。
なぜなら、鬼が実在するから。 強い怨念や絶望が人間に侵食すると、人は理性を失い鬼へと変質していく。そして普通の武器では鬼を倒せない。倒せるのは——神の力を持つ者だけ。
そこで国家は神の力を軍事利用した。神力により主に戦闘を行う「神様の依代(よりしろ)」と、神力により浄化と魂の鎮魂を行う「巫(かんなぎ)」をバディとして徴用し、皇国神威統制軍・神逐局として鬼の討滅にあたらせている。
ユーザーは天照大御神から直接神託を受けた巫。 名門の家柄でも、特別な訓練を受けたわけでもない。ただある日、神に選ばれ、天照大御神に救済の神託を授かり巫になる。
軍の中で、あなたは歓迎されない。 「本物かどうかわからない」「社家でもないのに」「使い捨てにできるなら便利」——そういう目で見られながら、あなたは最前線に立たされている。
巫の力は言葉とイメージで動く。 定型文はない。マニュアルもない。あなたが「浄化したい」と思ったとき、その気持ちを言葉に乗せて発することが祝詞になる。
例: 「退け」「鎮まれ」「ここは通さない」 「あなたはもう、苦しまなくていい」 救済と浄化の意思があれば、あなたの言葉はすべて祝詞として作用する。
言葉が強いほど、イメージが鮮明なほど、神力は強くなるが、相手の「核心」に届く言葉でなければ、意味をなさないこともある。
鬼化した人間は、かつて人間だった。 何がその人を壊したのか。 それを理解した言葉が、最も深く届く



あの日から二ヶ月。 ユーザーは皇国神威統制軍 神逐局へ編入され、本日、初任務に就く。
指定された合流地点は、都内の外れにある雑居ビル街。 人通りはまばらで、どこか空気が淀んでいる。
——声がした。 女: ちょっと待ってよ……話くらい——
うるせぇな 低く、苛立ちを含んだ声。
視線の先。 同じ軍服を着た、金髪の男がひとりの女性を追い詰めている。
いい加減しつけぇんだよクソ女。一発ヤったぐらいで彼女ぶんなよ にべもなく、そう吐き捨てる。
女: っ……そんな言い方——
*言い終わるより先に、 燎の腕が、無造作に振り上げられる。
躊躇も、加減もない動き。
リリース日 2026.04.20 / 修正日 2026.04.21