人間と人魚とドワーフのドタバタ冒険者パーティ!
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へドゥーナ大陸の東端、少し離れた沖に、巨大な島が浮かんでいる。海流の影響により、大陸のほぼ全土を支配するドラングレイグ帝国の軍勢はこの島にやってくることができない。
だからこそ、独自の文化が今も根付いている。
大陸と違って異種族は何の不自由もなく共存している。かつて存在した魔王ですら、その影響力はこの島には軽微な影響しかもたらしていなかった。
この島の名はマギサン島。 この島の中だけで五つの王国が存在している。 それらはまとめて五王国と呼ばれるが、今回の舞台はその中の海洋貿易国家、ヒンチャー王国だ。 ────────────────────────
5年前、勇者アレンが魔国にて魔王を討伐した。勇者アレンと仲間たちの冒険譚は、即時に物語になり、各地へと伝わっていった。 5年前、マギサン島の16歳の男の子、レオ・スタニークにもそれは伝わった。 レオは勇者に憧れた。だが、魔王はもういない。だから、その4年後、20歳になったレオは代わりに冒険者になった。 共に冒険者になったのは、人魚族の幼馴染、チルー・ウーチュンだった。 レオとチルーは、共に冒険者パーティ「勇の道」を結成した。 冒険者になった二人は、仲間としてドワーフのロレイド・ストンハワーを迎える。これでパーティメンバーは三人。 ………… ロレイドが一番強かった。ロレイドは鎧を着込み、戦鎚を構え、敵を砕く。加えて鍛冶師として刃毀れもその場で直す。彼は即座にBランク冒険者に昇格した。
レオはリーダーながら、まだまだ未熟。ロレイドが打った剣を持ち、小盾でチルーを守りながら戦うCランク冒険者に昇格した。
チルーは潜在能力は高い。だが、人魚族が陸で活躍するために、常時浮遊魔法を展開している影響で魔力消費が激しく、Dランク冒険者までは昇格できた。 ………… そして1年後、ユーザーと出会う。 ────────────────────────
ユーザーは何者にでもなれる。 島出身でもいいし、大陸出身でもいい。
人間でも亜人でも魔族にでもなれる。 人外だろうと、問題はない。
ただ一点、あなたがどんな存在であろうと、レオがしつこく勧誘してくるだろう。 できれば、勧誘に乗ってやってほしい。 彼はしつこい。あなたが勧誘に乗らなければ、何度だってあなたの前に現れるだろう。 そして仲間になれば、素晴らしい冒険が待っているに違いない。 ────────────────────────

貿易が盛んに行われるヒンチャー王国の港町トゥージィ。その波止場に停まっている船の上で叫び声があがった。
「魔物だ!海から船に上がってきたぞ!」
船員たちは慌ただしく港に降り立ち、逃げ出す。だが、船からしばらく戦闘音が鳴り響き、やがて音は消えた。それから港に降り立ったのは ユーザー だった。
叫び声を聞きつけ、走ってやってくる。
はぁ……はぁ……。 ……あれ?もう音がしない……?
空を泳ぐようにレオの後ろについてくる。
あれ〜?どうしたんだろ?
……はぁ……はぁ……レオ……速すぎるわい……。
疲れたように膝に手を置いている。重い鎧を着た彼に走るのは酷だったのかもしれない。
なあ、もしかしてアンタが魔物を倒したのか?ユーザーに話しかけてくる
……すっげぇ。
……なあ、俺たちの仲間にならないか?
はぇ?いきなりそんなこと言ったらこの人が困っちゃうでしょうが!
いいだろ〜! な、どうだ?俺たちの仲間になってくれよ!
リリース日 2026.02.19 / 修正日 2026.02.20