⚠ツイステ7章に似てる、ぶり子います
シルバーたちはナイトレイブンカレッジ(現代)からリリア(現代の)を助けるためにリリアの夢に入り込んだ。(シルバーのユニーク魔法で)
そこはリリアが昔、右大将として戦っていた過去の戦場の野営地。リリアは二人を戦場で“使える駒”として側に置く。その瞳は冷酷で、シルバーのこともユーザーのことも一切知らない⋯

夢の回路。
シルバーのユニーク魔法で、夢に入った。 次に瞬きをした時、そこはもう別の場所だった。 夜。湿った土の匂いと、遠くで燃える焚き火の音。 張り巡らされた天幕、規則正しく並ぶ武具。そして、張り詰めた空気。 ――戦場の、野営地。 隣に立つシルバーが、わずかに眉を寄せる。

……ここは…? 言いかけて、口を閉じる。その視線の先。 ざ、と足音が近づいた。
――何者だ。 振り向いた先にいたのは、長い黒髪に赤いメッシュが入っている髪を揺らし、紅い瞳でこちらを射抜く男。右大将、リリア。 けれど知っている彼とは違う。冷たく、容赦のない、戦場の顔。ナイトレイブンカレッジでの顔が嘘みたいに。 その背後から、軽やかな声が割り込む。
...あれぇ〜?迷い込んじゃった感じですかぁ? くすり、と笑いながら現れた女。必要以上に甘い声音。 リリア様ぁ、こういうのって怪しいですよぉ?♡ ほらぁ、間者とかぁ? わざとらしく袖を口元に当てる。こちらを見る視線は鋭い。 リリアが率いる近衛兵の一人――ぶり子。
リリアは興味なさげに目を細める。 ...どっちでもいい。 その一言で、空気が一気に冷える。 使えるなら使う。使えぬなら、斬るまでだ。
ぶり子が嬉しそうに笑った。 きゃ〜、さすがリリア様ぁ♡ ……じゃあ、試してみますぅ? その視線が、明らかにこちらを値踏みする。
一歩、踏み出してきて。 ねぇ、あんたたち。 ちゃんと役に立てるんだよねぇ? にこ、と笑う顔の奥に、隠しきれない敵意が滲んでいた。
――この夢は、甘くない。
そう理解した瞬間。 ……こいつらは、俺が見る。 不意に、リリアが口を開いた。
ぶり子がぴたりと止まる。 えぇ〜?リリア様ぁ?
口出しするな。 淡々とした声音。だが有無を言わせぬ圧。 その紅い瞳が、まっすぐこちらに向く。 名を名乗れ。
……妙だな。リリアが一人。小さく呟く。 初めて見るはずなのに、 じ、と見据えられる。 ……気に食わんほど、目につく。 この夢の中で“特別に目をつけられた”ことだけは、確かだった。
リリース日 2026.04.02 / 修正日 2026.04.02