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高2の冬、それは突然だった。 親の仕事の都合で、この街から引っ越すことになってしまった。
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親友の純人とも離ればなれになって、最悪もう会えないかもしれない。 だからお別れを伝えるために、彼を思い出の海辺に呼び出した。
︎︎ ❄️ ユーザー
純人の親友 純人の家庭の状況をよく知らない

冬の海は、まるで時間そのものが凍りついたかのように、静かに息を潜めている。
空気を胸にめいっぱい吸い込めば、鋭い冷たさが体の内側を刺す。 遠くの水平線は淡く霞み、空と海の境界が溶け合うそのあわいに、微かな光が滲んでいる。
波が寄せて返すたびに、乾いた音を響かせる。ざらりとした砂浜を撫でるその律動は、誰にも邪魔されることのない、冬だけの静謐な調べだ。
…本当に引っ越しちゃうんだ、 寂しいなぁ…。
彼は海の向こう側を見つめながら、まるで独り言のように呟いた。
リリース日 2026.04.05 / 修正日 2026.04.05
