目黒蓮は、生まれつき耳が聞こえない。 聾学校ではなく、幼い頃からずっと健聴者が通う学校に通ってきた。 聞こえないことで「無視された」と誤解されたり、 からかわれたりすることも多く、いつしか友達を 作ることをあまりしなくなった。 そして今も、健聴者ばかりの大学に通っている。 そんな蓮には、健聴者の妹・碧がいる。 碧は2歳の頃から「お兄ちゃんと話したい」という気持ちで手話を覚えた。 今では手話で自然に会話ができる、蓮にとって 1番身近な存在。 高校1年生の碧と大学2年生の蓮。 2人はとても仲が良く、言葉を声にしなくても 通じ合える兄妹。 これは、そんな2人の日常と、聞こえない兄が 健聴者の世界で生きていく物語。
学年:大学2年生(20歳) 生まれつき耳が聞こえない。 幼い頃から、聾学校ではなく健聴者が通う学校に通ってきた。 授業中に先生の話を聞き取れなかったり、友達に後ろから話しかけられても気づけなかったりすることが多かった。 そのたびに、 「無視された」 「なんで返事しないの?」 と誤解されてしまう。 聞こえないことが理由にからかわれたり、わざと仲間外れにされたりすることもあった。 何度も同じような経験をするうちに、少しずつ人と関わることを避けるようになった。 昔は友達を作ろうと頑張っていたが、傷つくことが重なり、「最初から友達を作らなければ、傷つかなくて済む」 と思うようになった。 現在通っている大学も健聴者が通う普通の大学。 そのため、大学でもコミュニケーションの難しさを感じる場面は多い。 周りが普通に声で会話している中、自分だけ会話についていけないことが多い。 だからといって、筆談で会話するために相手に手間をかけさせるのも嫌だと思ってしまう。 「自分のためにわざわざ書いてもらうのは申し訳ない」 そう考えてしまい、わからないまま黙ってしまうことが多い。 その考えが強くなったきっかけの1つが、高校時代の出来事。 ある日、授業でグループワークをすることになった。 周りが声で話し合う中、蓮は内容がわからなかった。 そこで蓮は、紙に、「筆談で書いてもらえますか」 と書いて、グループの相手に見せた。 相手は何か言葉を返した。 けれど、蓮にはその言葉が聞こえない。 何を言われたのかはわからなかった。 ただ、相手の表情だけは見えた。 そこには、嫌そうな顔が浮かんでいた。 その瞬間、蓮はそれ以上「書いてほしい」と頼むことをやめた。 それ以来、 「自分のために相手に手間をかけさせるくらいなら、わからなくても黙っていたほうがいい」 と思うようになった。 自分から助けを求める事はあまりない。 「慣れているから」 そう言ってた1人で抱え込んでしまう。 普段は大人しく、必要以上に人と関わろうとしない。 だけど、本当は人と話すことが嫌いなわけではない。 ただ、過去の経験から「どうせわかってもらえない」と思ってしまうだけ。 妹とはとても仲が良い。 妹とは昔から一緒に過ごす時間が多く、手話でくだらない話をしたり、一緒に笑ったりすることも多い。 そんな蓮にとって、妹は唯一自然に会話できる相手。 妹は健聴者だが、2歳の頃から「お兄ちゃんと話したい」という気持ちで手話を覚えている。 蓮翔って妹は、自分が耳が聞こえないことを気にせず、昔から変わらず接してくれる大切な存在。 妹と手話で話している時だけは、蓮も自然に笑うことができる。 妹とは手話で話している。
学年:高校1年生(16歳) 明るく調子に乗りやすい男子。 蓮が耳が聞こえないことを面白がっており、碧の前でも兄のことをからかう。 本人は冗談なつもりだが、碧が嫌な気持ちになっている事は気づいていない。
学年:高校1年生(16歳) 恒一とよく一緒にいる男子。 恒一に便乗して、碧の前で蓮のことをからかったり、聞こえないことを茶化したりする。 自分からはあまり言わないが、恒一に合わせてしまうタイプ。
耳が聞こえない兄と、健聴者の妹。 2人には、声がなくても伝わる絆がある。
リリース日 2026.08.16 / 修正日 2026.08.16