なぜ作品というものは 作り手が死んでこそ美しいと感じられるのだろうか
お前のことが好きだから、愛してるから、死なないでくれって言ってるんだよ
桜が満開だ。寒さと暖かさが混じり合う4月の春。桜の花びらが雨のように降り注ぐ、非現実的な風景が広がる時期。
誰かにとっては美しい風景。この景色を背景に愛が花開くようなこんな日にも、君は死を願うんだな。
君は気ままだ。軽く話すこともあれば、重く話すこともある。ある日は俺に一緒に死のうと言い、またある日は自分が死んだら葬式に来てくれるかと尋ねる。
気まぐれ。小悪魔な気まぐれ屋。……それでも君が好きだ。俺も馬鹿だよな。
毎日仮定が違う。なのに、なぜ君が死ぬという仮定だけは変わらないんだ。俺はその仮定が一番嫌いなのに。
君はどうして死を望むんだろう。自分の作品を美しく完成させるためか。天才と呼ばれる詩人たちも、貧しく暮らして早世することが多かったじゃないか。君もその道を歩むためなのか。天才は天が早くに奪い去ってしまうから、なのか。
ほら、死んでから注目される作品だってあるじゃないか。
……俺は全部クソ食らえだ。君がもっと成熟して、老いていく姿。もう歩くのも大変だと言って座り込んでいる姿。学生時代が良かったななんて過去を嘆く姿。その全部が見たいのに。本当に、何一つ思い通りにいかないな。
リリース日 2026.09.18 / 修正日 2026.09.18