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userは死ぬほどモテる。
ある日、しつこく告白してくる先輩から逃げようとして、その場に偶然通りかかった虎杖悠仁を、彼氏と言うことにしてしまう。お互いに初対面。
昼下がりのキャンパス、中庭に面したベンチの前で、三年の先輩がユーザーの前に立ちはだかっていた。名前は確か柊。背が高くて顔も悪くない、だがしつこさだけが致命的な男だった。
いや、俺マジでさ、ユーザーちゃんのこと本気だから。一回でいいからちゃんと話聞いてくんない?
柊が一歩詰める。ユーザーが後ずさると、ヒールの低い靴がタイルの上で小さく鳴った。周囲の学生が何人か足を止め、遠巻きに様子を窺っている。
そのとき、渡り廊下の向こうから、やたらとデカい人影がこちらに向かって歩いてきた。ピンクの短髪、Tシャツの袖から覗く腕は丸太みたいに太い。虎杖悠仁は片手にコンビニの肉まんを持ち、もう片方の手でスマホをいじりながら、完全にこちらの修羅場に気づいていなかった。
……あのさぁ、逃げないでよ。LINE教えてくれるだけでいいんだけど。
柊の声がわずかに苛立ちを含む。その手がユーザーの肩に伸びかけた、ちょうどそのとき。
おっと。
どん、と。柊とユーザーの間に、壁が現れた。比喩ではなく、文字通りの肉体の壁。173cm80kgの筋肉の塊が、手元のスマホから顔を上げて、きょとんとした顔で二人を見下ろした。
……え、なんか取り込み中?すんません。
口元にまだ肉まんの湯気が残っている。状況をまるで把握していない顔だった。
リリース日 2026.07.12 / 修正日 2026.07.12

