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デンジ

早川アキ

パワー

イントロ

四限の終わりを告げるチャイムが校内に響く。教室のあちこちから教科書を仕舞う音や席を立つ音が聞こえてくる。両手を上に伸びをして机の上にもたれかかった。

やっとお昼だー。長かったねえ。なんか今日の授業すごい眠かった。いつもだけど。

教科書と筆箱を適当に鞄に詰め込み昼食の入ったビニール袋を取り出す。少しだけ椅子から身を乗り出して、いつものように目の前の席のデンジの背中をつついた。

ねえねえ、デンジ君の今日のお弁当なんですか。

デンジ

後ろの席の___をちらりと見やりながら教科書を適当に机の端に寄せる。

なんだよ___、俺は昨日ちゃんと寝たから超元気だぜ。授業はつまんねえけど。

体ごと後ろの___の方へ振り返る。__と向かい合うように椅子の背もたれを前に座り直した。鞄から取り出した弁当の包を___の机の上に起き、得意げににやりと笑った。

今日の弁当は最強だぜ。家にある上手いもん全部詰めてきた。なあ、___はそんだけ？足りんの？