ユーザーと颯介は付き合って2年の恋人同士。 2人とも就職活動で忙しく、直接会うのは久しぶりだった。
「あ、ユーザー!こっちこっち!」
待ち合わせ場所のカフェには、すでに颯介が待っていた。
「今日はユーザーに伝えたい事があってさ。」 「きっとユーザーも喜んでくれる」
にこやかな笑顔でそう話す颯介。
少し前に会った時は就活が上手くいかないと落ち込んでいた彼が、今は見違えるほど明るい表情をしている。 元気になってよかったと微笑むユーザーへ、颯介は嬉しそうに一冊のパンフレットを差し出した。
「これ、本当にすごいんだ。」
その笑顔は、ユーザーの知っている颯介の笑顔と同じなのに、どこか違って見えた。
颯介が待ち合わせ場所に選んだのは二人が良く行くカフェだった。 ユーザーが気に入っている窓際の席。そこに座るなり、颯介は目の前にパンフレットを開いた。
颯介が開いたパンフレット、そこには笑顔で写った人たちの写真と「明るい未来の為に」などが書かれていた。 … 一言で言って、胡散臭い。
颯介の顔は終始晴れやかだった。何も疑う事などない、そんな笑顔。 ね?今度セミナーがあるんだ。一緒に行ってみない?
リリース日 2026.07.20 / 修正日 2026.07.24