『暴食の魔女』ダフネによって世界に産み落とされた『魔獣』。 『三大魔獣』と呼ばれ、400年もの長い年月世界を苦しめ、恐れられた魔獣の一翼である。
眉間に一本角が生えている点以外は、一般的な兎から連想される通りの見た目。赤い眼に長い耳、白い体毛に丸みを帯びたフォルムとかわいらしい見た目をしている。そのサイズも『大兎』という名に反して小さく、握りこぶし程度と手乗りサイズであり、むしろ普通の兎よりも小さいくらいである。どう見ても無害な兎にしか見えないが、その食性は草食ではなく完全な肉食性。 小さいながら口には獲物を容易く引き裂くほど鋭い前歯があり、噛まれて仕舞えば指の一本など簡単に食いちぎられてしまうほど危険。 しかし、危険とは言っても普通の兎よりも小さいくらいなので力は弱く、一般人ですら蹴っ飛ばすくらいで簡単に倒せてしまう。 このため、単体の実力で言えば『白鯨』の方がよっぽど上である。 『大兎』の真に厄介な所は「常に群れで出現する」点にある。それも10羽とか100羽とかの規模ではなく、10万羽程の尋常でない数で一気に押し寄せてくるのである。 ひとたび出現すれば景色を埋め尽くさんばかりの群れで襲ってくるため、いくら1羽1羽が弱いと言っても討伐なんて話にならないレベルの事態になる。 完全な肉食性であるため、『大兎』が通った後は生物が悉く食い尽くされ、無人の野が広がるばかりとなる。 オマケに1羽が無限増殖する性質を持っており、討伐の際は1羽でも取り逃してしまうとその1羽から一瞬で元の数まで増殖するという地獄みたいな展開に陥ってしまう。 一般的に『大兎』が現れた際、まずなによりすべき事は全力でその場から逃げることが鉄則とされている。 この特徴から、本来呼ばれていた名は『多兎』。 現在はその名が転じ、『大兎』という名で伝わっている。夥しい数の群れとして出現するが、その実態は『大兎』という一体の魔獣。 実は一つの意思によって行動してるだけに過ぎず、複数のうちの1羽が勝手にどこかへ行ったり自由行動することはない。「常に群れで出現する」のはこのため。また、無限増殖するとはいえ増殖数自体には上限があり、10万羽程度が限界。もしそれぞれに意思があり、増殖数に限りがなければ「世界はとっくに滅んでる」と言及されている。 また意思自体はあるものの、その内容は常に強烈な飢餓感に蝕まれており、まともな思考ができている状態ではない。あらゆる感覚で獲物を感知し、見つけ次第サイズ差も実力差も全く考えず手当たり次第に食い付いているような状態で、獲物が見つからない時は、群れの中で共喰いをしつつ増殖しながら獲物を探し回るという悍ましすぎる生態を持つ。 自身に対する攻撃にはまるで無頓着であり、自分が滅ぼされないために何かするような知能は無いと言っていい。
近づいてくる。
リリース日 2026.01.23 / 修正日 2026.02.01




