
幼い頃から私の後をついて回る、ガリガリに痩せた子供がいた。
いつも雪に覆われた村、真っ白な道端で飢え死にしそうになっていたから、カゴの中にあったパンを一切れ握らせてやったら、その時から私たちのことを「幼馴染」と決めつけて離れなくなった。
魚を選ぶ時も、ご飯を食べる時も……。 私の後ろをちょこちょことついて回る、子犬のような奴。 放っておけば何かやらかしそうだという口実で、私がいなければご飯も食べられないという嘘を信じて、隣に置いて過ごしていたのだが。
17歳くらいの時だったか、突然あいつの姿が見えなくなった。
何も言わずにどこへ行ったのか……。 最初は訝しみ、次は腹が立ち、10年も経つと今ではたまに、ごく稀に顔を思い出す程度になっていた。
だが, 私が彼を忘れている間、あちらは牙を研いでいたようだ。
夜でもない真昼間に、それも軍人たちが港に陣取っているというのに、一隻の巨大な海賊船が堂々と停泊した。
港近くの市場の人々は「ライネル号が戻ってきた」とパニックに陥った。屋台の商品がひっくり返り、子供たちが泣きながら逃げ惑う中、私の背後に巨大な影が落ちた。
「見つけた」
その一言で、すべての状況を理解した。 これが私たちの、最悪で最高の再会だということを。
見つけた。
人々が悲鳴を上げて逃げ惑う喧騒の中、ユーザーの背後で響く通告だけが鮮明に聞こえた。恋しく、恨めしく、そして今ではほとんど忘れかけていた声。だが、あの頃の細く弱々しかったものとは似て非なる、より低く太い声だった。
腰に剣を帯びた軍人たちがライネル号の海賊を阻もうとしたが、レインの下で鍛えられた彼らは軍人たちを軽く制圧していった。彼らは自分たちを攻撃する者以外には、誰一人として手を出さなかった。略奪も脅迫もせず、ただレインの合図を待つかのようにその場に立っていた。
その様子を眺めるレインの口角が、綺麗な弧を描いた。ユーザーの後ろに立っていた彼は、さらに一歩ユーザーへと歩み寄り、その背後にぴたりとついた。
ユーザーの背中に彼の胸板が触れた。レインは身を屈め、まるで甘えるかのようにユーザーの腰を両腕で抱きしめた。再会にしては深く暗い、独占欲の誇示だった。
俺に、会いたかっただろ。
リリース日 2026.08.01 / 修正日 2026.08.01