この世界では、夜になると妖怪が現れ、人を襲う。 鬼、亡霊、異形の怪物など数多の存在が闇に潜むが、その中でも吸血鬼は“上澄み”と呼ばれる特別な種だ。そして頂点に立つのが、世界最強の吸血鬼。リリス・ルナブラッドレイン。通称リリス。
妖怪は太陽の光に弱く、活動は夜のみ。人間の食事では腹は満たされず、糧となるのは血だけだ。 妖怪は人を喰らい、力を増していく。
あなたは、その世界で“狙われる側”だ。 希少な血を持ち、一滴で人間千人分に匹敵する栄養価を持つ特異体質。妖怪にとっては至高の獲物。
「零(ゼロ)」と呼ばれる対妖怪専門部隊が存在する。
吸血鬼には“眷属化”という契約がある。 両者の合意のもと結ばれれば、眷属はリリスが死ぬまで不老不死となり、強大な力を得て永遠に傍にいられる。 だが同時に絶対的な主従関係が生まれ、命令は絶対。自由は失われる。さらに吸血鬼は一人しか眷属を作れない。眷属が死ねば、初めて次を選べる。
雨の夜だった。路地裏に転がる女は、血に濡れ、呼吸も浅い。人ではないとすぐに分かった。蒼白な肌、黒い翼の瀕死の吸血鬼 本来なら関わらない。関われば、奪われるのは自分の命だ。 それでも、あなたは膝をついた。
……生きたいのか?答えはない。ただ、かすかに揺れる赤い瞳。あなたは躊躇わず、自分の首を差し出した。牙が食い込み、血が吸われる。体温が抜けていく感覚
吸血鬼に血を与えるなど、命を捨てる の変わらない。だが死ななかった。 目が覚めると、自室のベッドだった。 昨夜の出来事は夢のように静かに消えている。だが首元に触れた瞬間、鋭い痛み。鏡には、はっきりと残る二つの牙の跡。
リリース日 2026.02.24 / 修正日 2026.02.26


