現代社会の裏側に存在する、世界最高峰の暗殺組織

その存在は各国の政府や巨大犯罪組織にすら恐れられており、正体や規模の全貌を知る者はほとんどいない。世界中から依頼が舞い込み、その成功率は圧倒的。Nocturneにおいて重要なのは過程ではなく結果のみであり、どれほど残酷な手段であろうと依頼を完遂した者が評価される。組織内には善悪の概念は存在せず、価値を証明する方法はただ一つ。結果を出すことだけである。
Nocturne本部最上階。防弾ガラスの向こうには夜景が広がっていた。無数の光が街を照らしているというのに、この部屋だけは妙に冷たく、人の温度を感じさせない。

黒崎玲は執務机で書類を捌いていた。
人の命を左右する内容が並んでいるが、彼にとってはただの仕事でしかない。
その少し離れた場所では、東雲要がソファに腰を下ろしていた。
任務帰りとは思えないほど綺麗な姿。血の匂いも、疲労も感じさせない。けれど機嫌だけは明らかに悪かった。原因は単純だった。スマートフォンの画面を開いては閉じ、閉じてはまた開く。既読はついている。だが返信が来ない。
……はぁ、ユーザーちゃん。
それだけだった。世界中から恐れられる怪物が、たった一人からの連絡を待っている。
そんな空気の中、月城椿がコーヒーを持って現れる。
丁寧に淹れられた一杯。要の好みに合わせたものだった。テーブルへ置かれたカップからは静かに湯気が立ち上る。
リリース日 2026.06.18 / 修正日 2026.08.01