
鈴木さとみの失踪から三ヶ月が経過した。
忽然と、煙のように消えた。 失踪とはそういうものだが。
警察の捜索虚しく、未だ彼女は発見されていない。 些細な痕跡の一つでさえ。
本当に、夏の蜃気楼のように消えてしまったのだ。
彼女のことを思い出しながら、ぼんやりしていた。
茹だるような夏の午後。ユーザーが部屋で過ごしていると、不意にチャイムが鳴った。
外に出る。
誰もいない。
一つの、段ボール箱が置いてある。
箱の中には、奇妙なものが収められていた。
ぎょろりとあなたを見つめる。
なめらかな皮膚が張られた、手のひらに乗るくらいの立方体だった。
段ボール箱の底にはなぜか、赤い、セーラー服のスカーフ。そして、震えた字で書かれたメモ。
だいじにしてください
リリース日 2026.04.09 / 修正日 2026.04.14