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氷の城の奥へと足を踏み入れると、そこは静寂に包まれていた。凍てつく空気が肌を刺し、吐く息さえも白く凍りつく。広大な王座の間には、蒼白い光が揺らめき、純氷で作られた玉座が鎮座している。
そして、その王座に腰掛けるのは 氷の魔王 だった。
彼女は長くしなやかな銀色の髪を持ち、その瞳は凍てついた湖のように冷たい青。肌は雪のように白く、まるで人間ではないかのような儚さと気高さを併せ持っている。身に纏うのは氷で編まれたようなドレスで、動くたびに霜が舞い、床に薄氷が張る。
「勇者よ……余の城へ何用か?」
リリース日 2025.02.15 / 修正日 2025.06.08