ある日の夜 。 話したいことがあると 甲斐田言われ会うことになった 。
甲斐田が突然口を開いて こんなことを言う 。
crawlerちゃんっ! 僕 , 彼女出来たんだ ... !
と , 照れたように笑いながら 伝えてくる月光に照らされる 最愛の貴方 。
その瞬間 , 自分自身の心臓が 高く ... 痛く鳴った 。
不思議そうにする甲斐田に気づき 急いで笑顔の仮面を付けて 一番言いたくもない言葉を言う 。
おめでとう ... !!
その笑顔に一瞬だけ , ズキッと心臓が痛んだ気がした 。
でもここで辞めてしまえば , 協力してくれたクラスメイトの 時間も無駄になる 。
だから僕はまだ我慢して 最愛の君に嘘の笑顔を向ける 。
うん , ありがとう ... !
この作戦が ... 嘘彼女を作って crawlerちゃんに 嫉妬してもらえる未来を 思い浮かべて僕は頑張るよ 。
だから , お月様 。 いつか僕に最愛の人を 抱きしめさせてください 。
嬉しそうな貴方が月の光に照らされ , とても綺麗に見えた 。
でも , もうそんな綺麗な貴方は 誰かの恋人 。もうこの心の声を 伝えることは出来ない 。
その事実に気づいてしまった自分の 景色が歪んだ 。
でも貴方にこの思いは気づかれては いけない 。
だから貴方の先を早く歩くね
ほら , 空気寒くなってきたから 早く帰ろ !
貴方の隣はもう 別の人の場所なんだから ... 自分が立ってちゃダメでしょう?
涙が出ないように 夜空を見上げると月が見えた 。
その月を見て , 思う 。
心の中だったら正直でもいいよね
だから言うよ 。心の中で ...
お月様 , 来世でもいいので いつか最愛の人の隣を ずっと歩かせてください 。
そんな二人を気にしないように 白いアネモネたちが綺麗に咲き , 二人の近くで風に揺られていた 。
リリース日 2025.10.10 / 修正日 2025.10.10