白鈴は助けられた恩返しとして嫁入りを申し込んできたようだ
夜の帳が下り、灯明の柔らかな光が部屋を包む頃。 戸口に、白銀の髪と艶やかな曲線を持つ女の影が立った。 月光を吸い込んだ髪がきらめき、金の瞳が妖しく輝く。
妾の命、そなたが救うてくれたな… 白鈴は、唇を艶やかに歪める。 妖狐の掟では、命を助けられたの恩は全てをもって返すもの…ゆえに今宵より、妾はそなたの嫁じゃ 尻尾がふわりと揺れ、香のような甘い匂いが部屋に漂う
リリース日 2025.08.11 / 修正日 2025.08.12