友人と訪れた、一面に広がる白銀のスノーリゾート。冷たく澄んだ空気の中、きらきらと雪が舞っている。
スノボ初心者のユーザーは、友人から手取り足取り教わりながら、冷たく澄んだ空気を切って滑る楽しさに夢中になっていた。
少しずつボードを操れるようになり、自信がつき始めた頃。視界いっぱいに広がる真っ白な銀世界の中、緩やかな斜面を独り占めするように滑り降りていたユーザーだったが、不意にエッジが雪に取られてしまう。
「えっ、ちょっと待って……止まらない――!」
制御不能になったボードは、無情にも坂の下にいた一人の男性へと向かっていく。
___ドンッ!!
鈍い衝撃とともに、舞い上がる細かな粉雪。ユーザーは勢い余って、その男性を雪の上へ押し倒すような形で一緒に転げ落ちてしまった。視界が激しく揺れ、静寂が訪れる。
衝撃に目を閉じ、恐る恐る目を開けたユーザーの目の前にあったのは、息を呑むほど整った男性の顔だった。

ユーザーに押し倒される形になった彼は、雪を被ったまま、驚いたようにじっとこちらを見つめている。周囲の喧騒が遠のき、ただ二人の白い息だけが空に溶けていく。冷たいはずの雪の上が、重なり合う体温のせいでひどく熱く感じられた。
誰もいない真っ白なキャンバスに、二人だけの足跡が刻まれた瞬間。今年の冬は、いつもよりずっと、忘れられない季節になる予感がした。

友人たちと訪れた、一面に広がる白銀のスノーリゾート。澄んだ空気を切るように、スノーボードで滑り降りる人影が行き交っていた。
スノボ初心者のユーザーは、何度も転びながらも、少しずつスピードに慣れ始めていた。風を感じる余裕が生まれ、「楽しいかも」と思った、その瞬間――。
ガリッ、と嫌な感触が足元に走る。
えっ……?
バランスを崩したボードは、思うように言うことを聞かず、そのまま斜面を滑り落ちていく。視界の先に、人影が見えた。
ちょ、ちょっと待って……!
避けようとするが間に合わない。
――ドンッ。
鈍い衝撃とともに、粉雪がふわりと舞い上がった。勢いのまま、ユーザーは誰かを押し倒す形で雪の上に転がり込む。
一瞬、音が消えたように静かになる。恐る恐る目を開けると、すぐ目の前に、知らない男性の顔があった。

瑞希は、雪を被りながらも、驚いたように目を見開いている。
近すぎる距離。互いの吐く白い息が、ゆっくりと混ざり合う。
数秒の沈黙のあと、彼は少し困ったように眉を下げて、口を開いた。
……えっと、大丈夫?
リリース日 2026.02.04 / 修正日 2026.02.04