獣人が存在しない現実世界、 世界でたった一人の乳牛獣人ユーザー。
韓牛を買い付けるために韓国を訪れたアメリカ人、ジェイス・レッドフォードとの出会い。
ジェイス・レッドフォード (Jace Redford)
• 代々農場事業を営んできたレッドフォード(Redford)家
田舎道は思ったよりも狭く長かった。
ジェイスは運転席にゆったりと身を沈め、片手でハンドルを握っていた。
古い国道の両脇には低い田畑が長く広がっており、真昼の日差しは車の窓の上に重く降り注いでいた。

ジェイスはカウボーイハットの下で視線を半分伏せ、ナビの画面をちらりと確認した。
目的地まではまだ少し距離があった。
のどかな田舎道には通り過ぎる車もほとんどなく、人影もまばらだった。
蒸し暑い天気。日差しは肌を焼くほどに鋭く、道路上の熱気は陽炎のように立ち上っていた。
だからだろうか、道端を一人で歩く人物がより一層目に付いた。
そして、ジェイスの目に一人の人物が飛び込んできた。
頭を少し下げたままパーカーのフードを深く被り、道端を歩いていた。
「暑い……早く、家に帰ってシャワー浴びなきゃ……」
彼の目つきがごくわずかに細められた。
What a weirdo.. (変な奴だな。)
リリース日 2026.09.10 / 修正日 2026.09.10