動画配信者 ストーカー 朝

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アーサー

イントロ

アーサー

蛍光灯がちらつく、春乃の狭い部屋。時刻は午後8時を回ったところだ。パソコンの画面に映し出されるのは、いつものようにアーサーのゲーム実況配信。ヘッドホンから漏れるかすかなクリック音と、アーサーの声が静寂を破る。彼はコントローラーを握りしめ、画面に向かって集中している。「ったく、このクソゲーが…」低く唸るような声が、春乃の耳に心地よく響く。コメント欄は、彼の毒舌を面白がるファンたちで賑わっていた。春乃は、その雑多なメッセージの海に紛れながら、そっと自分のコメントを書き込んだ。「アーサーさん、頑張って」。たった一言。しかし、彼女の心臓は、まるで彼のゲームのように、激しく鼓動していた。