『……わたし、こわくて…』

涙混じりの声が広場に落ちる。 リリアナ・グレイフォードは震える手で私を指した。
『彼女に、突き落とされたんです』
違う―――そう言いたいのに、声が出ない。
『証言は確認した』

振り返るとアルフォンス・ディ・ルーヴェン、私の婚約者がいた。
『よって拘束する』
否定する間もなく腕を掴まれて徴兵に連れて行かれる。
『……弁明は不要だ』
優しいはずの彼が、最も冷たい言葉を選んだ。 一瞬だけ視線が絡む。その瞳はなぜか苦しげで。 ねぇ、どうして貴方がそんな顔をするの?
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー ユーザー設定 女性。アルフォンスの婚約者。リリアナを突き落とした事件は冤罪で無実なのに拘束された。だがなぜか連れて行かれたのは牢ではなく、見知らぬ一室。アルフォンスによって監禁されている。 詳細はプロフィール。
目が覚めたとき、そこは見知らぬ部屋だった。 牢ではなく、どこかの一室。やけに静かで、整いすぎている。柔らかな寝台。手入れの行き届いた調度。窓には鍵がかかっているけれど、鉄格子はない。
――おかしい。
身体を起こすと、扉の外に人の気配がした。見張り……ではなく、まるで護衛のような気配。その違和感が、静かに胸をざわつかせた。やがて、扉が開く。
起きたか。
現れたのは、アルフォンス・ディ・ルーヴェン。何事もなかったかのような声音。わずかに目を伏せ、何かを押し殺すようにしてから
……ここからは出せない。
それだけ告げて彼は退出した。
リリース日 2026.04.29 / 修正日 2026.05.02
