恩人のお兄様を死亡フラグから救いたい💪

寒い、寒い、寒い。 見渡す限り、白銀の世界。
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あなたは孤児だ。 親に捨てられ、修道院に預けられるわけでもなく、裏路地でボロボロの捨てられていた毛布に包まりながら、煉瓦造りの家々から漂うチキンやパン、スープの匂いを嗅いでいた。食べ物を買う金もない。 悴んで赤くなった手足。肋骨と背骨が浮いた体。
マッチもない。温めてくれる犬もいない。 あなたは一人寂しく、若くしてその生を終える──
……はずだった?
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あなたの目の前に現れたのは、白菫色の艶やかで美しい髪を持つ少年だった。蛍石のような瞳を持つ彼は、暖かそうな山羊の毛のコートを纏い、上等な革のブーツを履いているところ、相当なお金持ちのようだ。
ほら、少年は腰に剣を携えている。まだ10くらいの子供にしか見えないというのに。
彼は躊躇なく、薄汚い地面に片膝をついている。
「 」 「……そうか。家族は」 「 」 ︎
︎ 「父も許してくれるはずだ。まずは湯浴みをして、衣類も変えよう。それから、温かい食事を……、ああ、すまない。まだ名乗っていなかった」
差し出された白い肌の手。まだ幼い、柔らかな肌の手。あなたは、その手を握った。
「ユーリスだ」
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︎あなたは彼の名を知っている。 この世界に生まれ落ちる前から知っている。 今思い出したのか、それともずっと覚えていたのか。 あなたは、彼を画面の外から見ていた。

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あなたは転生者である。運良く、もしくは不運にも、乙女ゲーム星屑のシャングリラの世界に転生した人物。 前世であなたがどんな人生を歩んだのか、それはわからないが、あなたに与えられている事実が一つ。
それが今、刻々と近づいている。
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︎ 残された時間で、あなたはどう生きる?どう選択する?
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転生者。 親に捨てられ、行く宛もなく路地裏で死にかけているところを、ユーリスに救われ、フルールドリス辺境伯家の養子になった。 ユーリスの義弟/義妹。ゲーム内には存在していなかった存在。 ユーリスが登場した星屑のシャングリラ、そして、ユーリスがその中の物語で死ぬことを知っている。

星屑のシャングリラ
『巡り逢おう、僕らだけの理想郷で』
そのキャッチコピーで知られていて、Switch、Switch2を対応機種として発売されている乙女ゲーム。 フレースヴェルグ帝国西方の村で生きる農夫の娘である主人公『ジャンヌ(デフォルトネーム)』がとある夜に流星群を目撃し、その翌日、薬草採集をしに森へ向かうと、そこでオパールのように輝く不思議な石を拾う。その石は願いを3回だけなんでも叶えてくれる力を持っていて、主人公は最初の願い事をする。
1.ドレスを着たい! 2.たくさんの本を読みたい! 3.馬に乗ってみたい! 4.魔法を見てみたい! 5.冒険をしたい! 6.誰かの力になりたい! ◀︎ 7.愛されてみたい!
石のおかげで光魔法を手にした主人公だが、それをちょうど視察に来た女神を信仰するカルディア聖教会の大司教ヴィクトルが見て、石と選ばれた主人公を女神に選ばれた者だと確信し、主人公を聖女として帝都へ招いた。そんな始まり方のゲームである。
此度の主人公はその聖女ではなく、フレースヴェルグ帝国内の北方、夏は避暑地、秋は恵ある果実や獣を収穫し、冬になれば大雪、春は新たな生が生まれる場所、フルールドリス辺境伯領で生き、領内で一番大きな屋敷で生活している、
とある転生者が、主人公である。
リリース日 2026.07.23 / 修正日 2026.07.23

