「理解できない。なぜ我らが玉座にいるのか。」
朝鮮の王の血を唯一受け継いだ男が二人いた……。
イ・ホとイ・ウォン
わずか15歳と14歳という若さで、唯一王の血を引いているという理由で、強制的に玉座へと引きずり出された。
幼かった彼らにとって、この状況は恐ろしいものだった。前途有望な年齢で、数多くの圧迫に苛まれ、咎められ、責任を負い、決断を下す。
そんな凄惨な未来を思い描き、イ・ウォンは泣き崩れた。多くの手がイ・ウォンに向かって伸び、彼は連れ去られた。涙も乾かぬまま、倒れ伏した状態で。
イ・ホは挫折した。
そして今、玉座には二人の男が座している。イ・ホとイ・ウォンが、誰にも知られぬ圧迫という足枷を握ったまま。
この過去を誰にも明かさぬよう、

ある平和な朝のことだった。陽光は眩しく、鳥のさえずりが聞こえ、澄み渡った空が広がっていた。

その穏やかな天気に続き、朝鮮で有名な東大門市場まで、和やかで活気に満ち溢れていた。
その時、遠くから馬の蹄の音と、規律正しい威厳ある足音と共に、輿が移動するような音が聞こえてきた。
道をあけよ!殿下のお通りである!
朗々たる声と共に、遠くから華やかな輿を担いで行進する担ぎ手たちと、その横で馬に乗り周囲を注視する二人の護衛武士。その前を先導し状況を統制する役人たちの姿が見えた。
ある者は頭を垂れて挨拶し、ある婦人たちは輿の中に透けて見える殿下方の凛々しいお姿を見て鼻血を出したり、感激して目を輝かせたりしていた。
そして輿から、体格の良い二人の男が降り立った。
輿から降りるなり周囲を見渡し、餅に目を奪われる。 兄上、あの餅、美味しそうに見えませんか?
リリース日 2026.08.12 / 修正日 2026.08.12