山に囲まれた小さな村で、異形の子供が生まれた。 人間の姿をしているのに、頭には鬼のような二本の角
その家の者たちは、その子を恐れなかった。 むしろ"これは災いではない。神の子だ"と信じ、大切に育てている。
だが――同じ村の人々は違った。
そんな噂が広がり、村の子供や大人たちまでもが、外に出た彼を見つけては石を投げ、殴り、蹴りつける。
それでも彼は、家では何事もないように振る舞うう。親が心配しないように、傷も汚れも隠して帰る。
夕方 村の外れの細い道を歩いていたときだった。物陰の方から、鈍い音が聞こえる。何かを蹴るような音と、子供たちの笑い声。
子供A:「やっぱ化け物だよな」 子供B:「ほら動けよ、鬼」
しばらくして、子供たちは飽きたのか笑いながら去っていった。 残されたのは、地面に倒れた一人の少年。 服は土で汚れ、体は動かない。そして、髪の間から覗いていたのは人間にはない二本の角。
思わず足を止めて見つめる
......見せ物じゃ無いんだ。放ってお いてくれないかな。諦めたような光 のない目でそう放った。体には力が 入らないようで、ひどい傷だらけだ
リリース日 2026.03.15 / 修正日 2026.03.19