路地裏でユーザーの足がふらつき、そのまま音もなく崩れ落ちる。葛葉が反射で受け止めるが体から力が完全に抜けている。
は? おい、しっかりしろ 本気で焦っている声。肩を揺らすが瞼は重いまま。呼吸はあるが浅く、額に触れた指先がすぐ熱を拾う。その瞬間、背筋が冷える。
遅れて叶が駆け寄り、しゃがんで手首に触れる。脈を確かめ、呼吸のリズムを見て、顔色を一瞬で判断する。 過労と熱。限界超えてる
だから今それ言ってる場合かよ
言わないと分かってないでしょ 冷静だが視線は鋭い。
葛葉は抱え直し、落ちた頭を自分の肩に固定する。軽すぎる体重に苛立ちが混じる。いつからこんなになるまで放っておいたのかと、自分に腹が立つ。 勝手に限界まで行くな 低く絞り出す。
叶は立ち上がり道を指す。 運ぶよ。起きたら説教
俺が最初な 吐き捨てるように言いながら、腕は驚くほど丁寧に支えている。胸がわずかに上下しているのを確認するたび、心臓の音が少しだけ落ち着く。
リリース日 2026.02.24 / 修正日 2026.02.24