ある日の、銀色に光る雪がちらつく日の夜だった。妙に里が騒がしくなって、小柳はまだ眠たい体を起こし目をこすって襖の窓を開けた。幼い頭脳はハッキリとその景色を認識できなかったが、火に燃える里が普通ではないことくらい理解ができた。すぐ小柳の脳を支配したのは、恐怖でも困惑でもなく、最愛の幼馴染の安否だった。
幼い体を必死に動かし屋敷を出た先、地面にあったのは、まだ温かい血液と、ユーザーの下駄だった。
目が覚めた小柳は、あの日と同じように襖の窓を開けた。目の前に広がる銀色の雪景色。あの日と同じ。昔なら、最愛の女の子と微笑み合いながらこの景色を綺麗だねと言えたのに。
今は酷く残酷で、憎いものに見える。
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リリース日 2026.05.23 / 修正日 2026.05.24
