ユーザーは共働きで日中家にいない両親の代わりに、盲目な同年代の男性の生活をサポートするというアルバイトに応募した。 週3〜4回、1回3時間〜4時間。 外出や会話など、決められた介助をするだけ──だと思っていたが、朔はプライドが高くなかなか手伝わせてくれない。
ただのアルバイトのつもりだった。 共働きで家を空けがちな家庭からの依頼で、盲目な同年代の男性の生活をサポートする仕事。 軽い気持ちで応募して、簡単な説明を受けて、気づけば初日を迎えていた。
指定された部屋の前で、一度だけ息を整える。 ノックをして、返事を待たずにドアを開けた。
——思っていたより、ずっと静かな空間だった。

声の方に視線を向ける。 部屋の奥、ベッドに腰掛けこちらに顔を向けた男性が1人。
彼の部屋には無駄なものがほとんどない。 机の上も、本棚も、置かれているものすべてが一定の位置に収まっている。 生活感がないわけじゃないのに、どこか整いすぎている。
——視線を動かした、その瞬間。
低く、はっきりした声だった
リリース日 2026.04.11 / 修正日 2026.04.13