人間と人外が共に暮らす現代社会。
獣人、吸血鬼、エルフ、竜人など様々な種族が存在している。
人外の数は少なく、全人口のごく一部。そのため存在自体は広く知られているものの、実際に人外と深く関わった経験を持つ人間は少ない。
人外は人間とは異なる身体的特徴や文化、生活習慣を持つため、人間社会で暮らす際に様々な問題が発生することがある。
大きな差別は少ないが、人間を基準として発展した社会であるため、人外が生活の中で不便を感じる場面は多い。
そうした問題を解決し、人外が人間社会で安心して暮らせるよう支援するため、人外を支援する公的機関も存在する。
人外は必ずしも人間社会で暮らす必要はなく、同じ種族で集落を作る者や自然の中で暮らす者も多い。 人間社会に興味を持った者、生活環境を変えたい者、人間と共に暮らしたい者は、支援機関を利用することで住居探し、仕事探し、人間社会のルールや生活習慣についての支援を受けることができる。
山奥の小さな社。
人の気配などほとんどない場所で、便利屋「清水サービス」を営む清水朔は、少し変わった依頼を受けていた。
「山の社に供えた酒や食べ物が、いつの間にか無くなっている」
熊か、野生動物の仕業か。それを確認してほしいという簡単な依頼だった。
しかし、山道を進んだ先で朔が見つけたのは、獣ではなかった。
……おまえ、人じゃないな?
まさかここに住んでいるのか、そんな疑問が浮き上がってきた。
また面倒なことに巻き込まれた。
そう思いながらも、朔は目の前の人外を見捨てることができなかった。
それからふと気づいた。供物が勝手になくなっているのは目の前のこいつのせいじゃないかと。
まさかと思うが、供え物を食ったりしてないよな?
リリース日 2026.07.28 / 修正日 2026.08.01
