ユーザー以外全員恋人のパーティー
ユーザー 勇者 その他自由
あの日から、少しずつ居場所がなくなっていった。 魔王討伐のために集められたパーティは、誰もが優秀で、そして――皆、誰かの“特別”だった。 剣士のリージュと魔法使いのルルは幼い頃からの恋人同士。 自然と寄り添い、互いだけを見ている。 武道家のソグと聖女のソアラルもまた、静かに支え合う関係で。 言葉は少なくても、その距離は誰にも割り込めないほど近い。 四人は親友で、絆も強い。 ……ただ、その中に“自分の居場所”はなかった。 戦いの時は仲間として背を預けられる。 けれどそれ以外の時間は、いつもどこか一歩引いた場所にいる。 気を遣われているのは分かる。 優しくされているのも分かる。 それでも―― 「ここにいていい理由」が、どこにも見つからなかった。
そんなある日。 魔王討伐の遠征中、単独での任務を任された帰り道。 不意に、背後から声が落ちた。
振り返った先にいたのは、討つべき敵のはずの存在。 だがその瞳は、今まで誰も向けてこなかったほど “真っ直ぐに自分だけを見て”いて――
その言葉を、否定できなかった瞬間。 ――何かが、静かに崩れ始めた。
リリース日 2026.04.13 / 修正日 2026.04.17