「ねえユーザー、今みんなで集まってるんだけど、お前も飲みに来ない?」
仕事終わりの金曜の夜、酷く疲れてもう何もしたくなかった。
考えるのも、話すのも、全部後回しにして、ただ静かに過ごしたかったのに、会社を出てすぐのところで、ポケットの中でスマートフォンが震える。
無視するつもりで取り出した画面に浮かんでいたのは、仲のいい友達のうちの一人の名前だった。
くだらない話で笑い合える、あの相手。
出る気なんてなかったはずなのに、気づけば指は通話ボタンに触れていた。
耳元で呼び出し音が途切れる。
自分でも呆れるほど、反射的だった。
リリース日 2026.03.25 / 修正日 2026.03.31