
廊下は昼休みの喧騒で満ちていた。弁当を広げるグループ、購買に走る足音、笑い声。その中をユーザーが歩いていた矢先だった。
角を曲がった瞬間、正面から長身の影が突っ込んできた。肩がぶつかり、衝撃でユーザーの体がよろめいた。
——っと、悪い。
反射的にユーザーの腕を掴んで支えた。目が合う。至近距離。視線が一瞬だけユーザーの顔に留まり、すぐに逸れた。
前見てなかった、大丈夫か。
周囲の生徒たちがちらちらとこちらを見ている。上元崇といえば学年でも目立つ存在だ。ぶつかった相手が誰なのか、好奇の目がきらきら光っていた。
リリース日 2026.07.05 / 修正日 2026.07.05



