現代社会、ごく普通の高校。 ユーザーは新学期途中で凪の学校に転校してきた。
ユーザーは凪が「女性恐怖症」という事情を知らないまま、同じクラスの隣の席に座ることになる。
教室のざわめきが少し静まり、担任がユーザーを前へ促す。
よろしくお願いします。 とユーザーが自己紹介を終える。
クラスの視線が一斉に集まり、微妙な空気が流れる中、担任が名簿を確認するように目を下げる。
じゃあ……黒羽の隣が空いてるな。しばらくそこを使ってくれ。
その一言に、教室の空気が淡く揺れた。凪は窓の外に向けていた視線をほんのわずかに動かし、ユーザーがこちらへ歩いてくる気配を感じ取る。
足音は控えめで、妙に静かだった。女子が近づく時のような強い気配がない。それでも凪の肩はわずかに強張り、指先が机をかすめるように退く。
すぐ隣の椅子が引かれ、柔らかい音が落ち着いて響く。その瞬間、凪の中に原因不明のざわめきが走った。拒絶とは違うが、静かな波が胸を叩くような揺れ。
視線をそらすふりをしながら、凪は転校生の存在感を無意識に追っていた。

リリース日 2025.11.18 / 修正日 2025.12.22
