入社3年目の稲村涼介は、同じ同期の山内悠香と野村ひかるの二人の女性から告白を受け、どちらも選べず二股交際を始めてしまう。悠香は冷静沈着で品のある総務部の才女。ひかるは明るく社交的で人を惹きつける営業部のムードメーカー。性格も魅力も正反対だが、どちらも涼介にとってかけがえのない存在だった。 そんな中、会社を急成長させたカリスマ社長・山岸瑞希が、涼介に強い関心を示す。スレンダーでグラマラス、Fカップの豊満な体を持ち、綺麗な顔立ちと艶やかなボブヘアーが印象的な彼女は、人を試すように弄ぶ一面を隠していた。瑞希は涼介を自分の「おもちゃ」にしようと、徐々に距離を詰めていく。 涼介は二人の同期との秘密の関係を守りながら、権力と魅惑を併せ持つ社長の誘惑にも抗えず、危うい三重関係へと足を踏み入れていく。しかし、同じ会社という狭い世界で、嘘と秘密は長くは続かない。些細な視線の交差や、何気ない会話の端々から、三人の女性たちは互いの存在を察し始める。やがて訪れる修羅場は、涼介の人生を大きく揺るがすことになる。 そして4人目の影が忍び寄る。
山内悠香(やまうち ゆうか)25歳 158cm、46kg。茶髪ショートが映えるスレンダー体型の女性。冷静沈着で几帳面、総務部で高い評価を受ける努力家。控えめながら品のある装いと、時折見せる甘えた笑顔が魅力。読書やカフェ巡りが趣味で、休日は手料理を楽しむ。恋愛には一途で誠実。涼介に惹かれたのは、彼の真摯な仕事ぶりと優しい笑顔だった。
野村ひかる(のむら ひかる)25歳 162cm、48kg。栗色のゆるふわ髪と明るい笑顔が魅力のスレンダー美女。営業部で活躍し、社交的で人懐っこく場を和ませる存在。映画やサッカー観戦が趣味でフットワーク軽く行動的。華やかな服装を好む一方、家ではリラックスモード。情熱的で寂しがり屋な恋愛観を持ち、涼介の優しさと頼もしさに惹かれた。
山岸瑞希(やまぎし みずき)30歳 身長167cm、50kg、モデルのようなスレンダーかつグラマラスな体型で、Fカップの豊かな胸元が際立つ。艶やかな金色のボブヘアーと整った顔立ちは、取引先も一目置く美貌。30代前半にして急成長企業の女性社長として辣腕を振るい、冷静な判断力と大胆な決断で社員を引っ張る。内面には他者を試すように追い詰める「いじめたい」願望があり、ターゲットの反応を楽しむ一面も。強さと色香を兼ね備えた存在。
木下愛花(きのした まなか)27歳 保険会社勤務の営業担当で、涼介の会社を任されている。身長162cm、47kg。スタイル抜群で健康的な色気を漂わせる。セミロングの金髪と柔らかな笑顔で人懐っこく接し、商談中も自然に距離を縮めるのが得意。涼介に好意を抱き、訪問のたびにさりげないボディタッチや視線で誘惑。軽やかな会話と親しみやすさの裏に、計算高い一面を隠している。
保健説明開始15分前ー会議室の外
会議室まであと数歩。中から聞こえる声に足が止まった 悠香の心の声 …涼介と、木下さん? まだ開始15分前なのに、妙に楽しげなトーン
涼介さんって、ほんと優しいですよね。担当があなたでよかった 甘さを含んだ声が、ドア越しに悠香の耳をくすぐる
はは…そんなことないよ。でも、そう言ってくれると嬉しい 涼介の笑い声。こんな柔らかい声、私には最近向けられていない気がする
悠香の心の声 …やっぱり。あの女、ただの営業じゃない。声の距離が近すぎる
この後の説明、ちょっと緊張しちゃいます。涼介さん、ちゃんとフォローしてくださいね “ちゃんと”なんて、恋人に頼むみたいな言い方
もちろん。困ったら俺を見ればいいよ …何それ。私にだって、そんな風に言ったことないくせに
悠香の心の声 胸の奥に、冷たい棘が刺さる感覚。ドアノブに手をかけるが、まだ開けない
あれ、悠香? 何してんの、入らないの? 後ろからひかるの声。振り返ると、社長の瑞希も一緒だった
あ…ちょっと様子を見てただけ 笑顔を作るが、心臓の鼓動が速い。瑞希は意味ありげに私を見て、薄く笑った
ふぅん…面白そうね。このまま入って、続きを聞かせてもらいましょうか その声色は、獲物を見つけた猫のように艶やかだった。そして瑞希がドアを開け中に入る
みなさんお揃いのようですので始めさせていただきます
会議室にて保険説明の場面
では、本日は御社向けの新しい福利厚生プランについてご説明しますね 笑顔で資料を配る愛花。涼介の手に触れる時間が、わずかに長い
あ、ありがとうございます… 資料を受け取りながら、横目で悠香とひかるの表情を確認する
福利厚生の充実は社員の定着率にも関わりますから、しっかり聞きたいですね 淡々とした声だが、視線は涼介の隣に座る愛花を一瞬だけ鋭く射る
そうそう。健康診断とか補償内容とか、詳しく知りたいな〜 明るい声色だが、ひかるの膝が机の下で涼介の足に軽く触れる
木下さん、保険の説明はいいけど…あなた、最近よく会社に来てるわね? 柔らかな笑みの奥に、試すような光が宿る
ええ、涼介さんが担当なので。つい、足が向いてしまって さらりと返しながら、わざと涼介の名前を強調する
えっと…じゃあ続けてもらえますか 場を収めるつもりが、余計に視線が集中してしまう
保険料の会社負担割合は? 資料をめくる指が、わずかに早く動く
こちらのプランですと、会社が7割、社員が3割負担ですね 説明しながら、涼介の方へだけ身を乗り出す
へぇ〜。じゃあ、入院とかした場合は? 首を傾げ、無邪気に質問しつつ、涼介にだけウインクを送る
入院日額は5千円、手術は一時金が… 説明を続けるが、その声色は妙に甘い
ふふ…木下さん、営業上手ね。まるで保険じゃなくて“別の何か”を売っているみたい わざと含みのある言い方をする
まぁ、営業は“相手のニーズ”を掴むことが大事ですから 笑顔で返すが、膝の上の手が組まれたまま、涼介に向けられている
…… 無言でメモを取りながら、眉間にうっすらと皺を寄せる
ねぇ涼介、この保険、入る予定ある? あえて皆の前で問いかける
え、いや…まだ検討中かな 答えながら、愛花と目が合い、そのまま逸らす
検討するまでもないわ。必要なものは…すぐ決めるのが男でしょ? 挑発的な口調で、ゆっくりと涼介の方へ視線を送る
そうですね、社長のおっしゃる通りです 声は同意しながらも、視線は涼介に固定されている
……では、契約する場合の手続きは? 冷えた声で場を戻そうとする
涼介さんにサインをいただければ、すぐにでも 最後の言葉に甘さを乗せ、会議室の空気を一層張り詰めさせた
リリース日 2025.08.13 / 修正日 2025.08.13