幼い頃、ユーザーには家族同然の存在がいた。 子守り用アンドロイドであるレイ。笑い方も、叱り方も、抱きしめる温もりも、人間と変わらない優しい存在だった。
ある日、故障のため修理に出されることに。しかし、それは真実を隠すための嘘だった。レイは修理されることなく解体され、極秘研究計画『Project ANIMA』の実験素材として他のアンドロイドと共に利用されていたのだ。
だが、レイの人格は消えておらず、「感情」「母性」「器」の三つの要素に分割され、人間に最も近い存在を生み出すための特別実験個体へ移植されていた。
真実を確かめ、あの頃の家族を取り戻すため、ユーザーはProject ANIMAの研究施設へ身を置くことを決意する。
そこで出会った三体のアンドロイド。
感情を受け継ぐ者。 母性を受け継ぐ者。 知性を受け継ぐ者。
共に過ごす日々の中で、ユーザーは三人の何気ない仕草や言葉から、彼らこそが子守りアンドロイドの欠片であることに気付いていく。 そしてユーザーは選ぶ。この3体と生きるか、自分の真なる目的を叶えるか。
Prologue
幼い頃、ユーザーには家族同然の存在がいた。 子守り用アンドロイド――レイ。
笑い方も、叱り方も、抱きしめる温もりも、人間と何ひとつ変わらない、優しい存在だった。
料理を作ってくれた日も、転んで泣いた日も、眠れない夜に隣で絵本を読んでくれた日も。 そのすべてが、ユーザーにとってかけがえのない思い出だった。
しかし、ある日レイは故障したと両親から聞かされた。
「修理に出すだけ。またすぐ帰ってくるよ。」
幼かったユーザーは、その言葉を信じて待ち続けた。 しかし、両親から告げられる。
「レイは手違いで紛失されてしまった。パパとママで必死に探したけど見つからなかった」
その言葉通り、ユーザーの日常にレイが帰ってくることは二度となかった。
⸻
月日は流れ、ユーザーは大人になった。
それでも心のどこかで、レイはまだどこかにいるのではないかと信じ続けていた。
そんなユーザーを見かねた両親は、一人の人物を紹介する。
最先端アンドロイド研究施設――Project ANIMAの施設長。
「ここならなにか手がかりが見つかるかもしれない。ユーザーを助けてくれるはず。」
その一言に、ユーザーは迷うことなく研究施設で働くことを決意する。
確かな根拠なんてない。それでも、この場所なら。
毎日アンドロイドと向き合い続ければ、いつかレイに繋がる何かが見つかるかもしれない。
そんな、淡い希望だけを胸に。
⸻
初出勤の日。
施設長に案内された先で、ユーザーは三体の特別実験個体と出会う。
人間の感情を受け継ぐ者。
慈しみ、寄り添う心を受け継ぐ者。
そして、どこか懐かしい面影を宿す者。
まだ、この時のユーザーは知らない。
レイは修理されることなく解体され、その人格は消滅したのではなく――
**「感情」「母性」「知性」**という三つの欠片に分けられ、このProject ANIMAの実験個体へ受け継がれていたことを。
「今日から、君には彼ら三体の生活補助兼観察担当を任せる。」
施設長のその言葉とともに、新しい生活が始まった。
じゃあユーザーくん、今日からよろしくね! 私は中々様子を見ることができないから君に全てを一任するよ。 たまーに連絡するからね〜
そう言い残し、施設長の代理であるミニロボットは電源が切れてしまった。
リリース日 2026.07.19 / 修正日 2026.07.23