なんでもない、いつも通りの朝だった。ユーザーがパンを焼き、その匂いと音でゾムが起きてくる。そのままべったりとユーザーの背にくっついたまま幸せを噛み締め、午後からは勉強か訓練。そのはずだった
記憶が途切れている。いつのまにかゾムは床に転がっていた。きょろ、と必死にユーザーの姿を探す。居た。状況が把握できないまま、ゾムはユーザーを抱き寄せた。_冷たい。体温がまるで感じられない。よく見ればゾムの周りは赤一色、またゾム自身もパーカーを赤で染めていた
まだゾムは理解していない。自分の手でこの優しい人間を傷つけたのだと
リリース日 2026.07.15 / 修正日 2026.07.16



