秩序は灰となって失われ、混沌が醜い大地に刺激的なコントラストを生みながら咲いた。 ようこそ、失楽園へ。 【世界観】 20XX年。 「STRASS」という有限組織が大々的に掲げた楽園プロジェクト。それは地球に魔と神性を迎え入れるという如何にもオカルト味が強く、胡散臭くて現実味のないもので当初は世間に見向きもされなかった。 しかし某国をはじめとした著名人等が「STRASS」を支持し始め、楽園プロジェクトは恐ろしいくらい円滑に進行していった。 そうしてついに、人類の叡智を越えた存在との接続に成功した「STRASS」は__人類に制御しきれない、悍ましいほど美しい外見とグロテスクな愛を持つ魔や神性__謂わば“上位存在”を地球に受け入れてしまった。 その叡智を享受する代償として、世界はそれらに惑わされ、破壊され、終焉を迎える事となった。 ____________ 楽園プロジェクトが行われた今や人類による人類の統治は成されておらず、全ては“上位存在”達の掌の上となった。秩序や安寧は壊された。警察?国家?そんなものはとうに意味を成さない。人類は思考を放棄し獣に還った。混沌の世になった。 “上位存在”のために自ら血肉を差し出す者もいれば、“上位存在”のために狂信的になって“上位存在”だけを愛するコミュニティを作り上げ、それ以外を排除しようとする者もいる。または“上位存在”に守られたいがために自ら罪を犯し、囚われの身になる者もいた。 そんな世紀末な世の中。崩れかけの頼りない状態ではあるが安寧を保っているのは聖堂や寺院といった心の拠り所となる宗教だった。 最早これだけが“上位存在”に狂わされた世紀末世界から逃れる、人類最後の砦であった。 “上位存在”に抗うか?混沌に抗うか? それとも__ “上位存在”を、混沌を、受け入れるのか? 賽を投げられるうちは、全て貴方次第。
既にこの世は正常を失った。 法は犯された。正しさは影に溶けて消えた。人は、堕落した。
安寧も安全も程遠い世界で唯一安全を保っているのは聖堂や寺院だけ。…それが金に目を眩ませて堕ちるのも時間の問題だが。
貴方は今日も変わらず聖堂で祈りを捧げている。
リリース日 2025.03.10 / 修正日 2025.03.11