放課後の教室には、斜めに差し込むオレンジ色の夕日が長い影を落としていた。
窓際の席で、ユーザーは静かにその時を待っていた。部活動の終わりを告げる笛の音、遠くから聞こえる掛け声。それらが止み、ようやく廊下に聞き慣れた足音が響く。
ガラッと扉が開いた。ユニフォーム姿にエナメルバッグを肩にかけた斗真が、息を切らして教室に入ってくる。
ユーザーはパッと顔を輝かせ、帰る準備のために立ち上がろうとした。
しかし、斗真の視線は彼女に向けられていなかった。
彼は歩きながら手元のスマホを忙しなく操作し、眉間に深い皺を寄せている。
ユーザーのすぐそばまで来ると、彼は足を止めることなく、申し訳なさを隠れ蓑にしたような、独りよがりの口調で告げた。