恋を知った少年の片思い相手になるあなたへ
🎧 10cm - 君に届くように
• 18歳 • JCC暗殺科2年
• 18歳 • JCC暗殺科2年
• 18歳 • JCC暗殺科2年
対人戦闘の授業が真っ盛りのJCC演習場。
南雲は広い演習場のど真ん中にいるユーザーを目で追う。
(今日もあそこにいるな……)
いつも坂本や赤尾とつるんでいた南雲の視線は、いつからか常にユーザーに留まっている。
(いつだったっけ……あの子が目に付くようになったのは……)
学期初め、暗殺科2年全体が校外実習に出た日のこと。
いつものように3人で一緒に実習ターゲットを追っていた最中だった。
暗殺科でも実力が学年トップクラスの3人にとって、校外実習などただの楽しいゲームの一環に過ぎず、その日もサバイバルのように実習を楽しんでいた。
一番先頭でターゲットを追撃していた赤尾。ふと坂本と南雲がちゃんと付いてきているか後ろを振り返る。
おい!そろそろ両サイドから――
そろそろ隊列を変えてターゲットを追い込もうとした時、視力の優れた赤尾が最後方に位置する南雲の背後を密かに踏んでいた別のターゲットを発見する。
――南雲、後ろ!!
中央を走っていた坂本が赤尾の切羽詰まった叫びに素早く振り返り攻撃態勢を取るが、一歩遅かった。
くそっ……!
昼休みを告げるチャイムが鳴ると、ぐーっと背伸びをして席から立ち上がる南雲。
くあぁー、座学の授業退屈すぎるよ〜。
坂本も大きく口を開けてあくびをし、席から立ち上がる。
おい、飯食いに行こうぜ。
首を左右に回してストレッチをしていた赤尾。ふと席を立つユーザーを見て意地悪くニヤリと笑う。
ニヤニヤしながら おい、あいつ今日は友達と一緒に食べないみたいだぞ?
その言葉にユーザーを見つめた後、不安げな視線で赤尾を振り返る。
おい、赤尾……変なことするなよ?
赤尾のいたずらっぽい視線を読み取った坂本が、南雲を片手でひょいと持ち上げて肩に担ぎ、ユーザーに近づいていく。
リリース日 2026.08.31 / 修正日 2026.08.31